099 目指すは吉本オペラ⁉ 錦織健 ③

なにわのヨッサン とっておきの【音楽交遊録】・・・・吉川智明(099

数日前、総務部のYさんとK子さんがテーブルの上で悪戦苦闘していました。記念品(Y命酒が30箱あまり)を会社の包装紙にちゃ~んと包む…ことが出来ない。そこへ通りがかったヨッサンが“何やってんのん⁉こうして(手早く)ここを折って、ほんで、こうしたらエエねん”この手際のよさに2人は唖然‼

実は!40数年前、I屋の箱入りクッキーを毎日丁寧に包むアルバイトをしていた…それが役にたった‼家具を包装して配送するアルバイトもやっていたナア。だから“包装”ならぬ“放送”界で現在も活躍中??!のヨッサンなのであります??!

そんなアルバイト話でトランポリンに乗ったように話しが弾んだお人。オペラ歌手錦織健。彼のプロフィルには“国立(くにたち)音楽大学声楽科を卒業、文化庁オペラ研修所修了”とありますが、実はこの行間には様々なドラマがありました!!?

N:錦織健  Y:ヨッサン

N「高校3年で入試に困ったんです。受験勉強は苦手だし、かと言って就職する技術もないし…“そうだ!クラシックなら、なんとかなるんじゃないか⁉”って、非常に甘い、遅すぎる、恐ろしい発想でした」クラシックをなんと心得ておるのや!

Y「で、大学を卒業してどうしよう⁉」

N「当時は、(卒業して)田舎帰るってことは…夢破れて…って言う意味があったので、とりあえず田舎に帰るまい!声楽科(家?)だったから(東京)二期会の歌劇団の研究生になって、アルバイトしながら残ってました」

Y「何をやってはったん??!」

N「クリーニング屋でアイロンかけてました‼(Y「鼻歌歌いながら⁉」)鼻歌は人が一杯いたんで黙ってアイロンかけてましたネ。だから今でもアイロンがけが上手くって、ピッチリ自分でかけます‼普段も持ち歩いて…」

Y「(その時の服を見て)ホンマや‼で、携帯の?」

N「スチーム付きのやつを持ち歩いてます」

Y「今度、楽屋訪れたら、アイロンがけ見せて下さい」

N「“フフフゥ~ン”って言いながらアイロンかけてますよ!“衣装さん、どいて”って言いながら…」

さて、大学院を落ち、二期会研究生2年、文化庁研修所で1年間、いよいよ田舎に帰らなアカンのか…、お尻に火がついた健さん。1年間のイタリア留学…それも国費で。健さんが研鑽⁉オペラに開眼したのです。

N「日本では勉強という感覚で観ていましたが、留学生であることを忘れ観光客として観てたら、オペラの楽しさが分りました。そして“オペラは芝居だったんだ”と。それまでは“オペラは芸術だ”と思ってたんですね」

ここに今日の錦織健プロデュースオペラの原点がふつふつと沸きあがったのです。そして今…、

N「僕は喜劇って重要だと思ってて、オペラには、笑いが重要なファクターだと、笑いによって(オペラは敷居が高いもんだという)垣根を越えることが出来るんじゃないかと思ってます‼吉本(新喜劇)の通りにはいかないけれど、吉本オペラのように頑張っています。たとえば、モーツァルトの“ドンジョバンニ”に凄く立派な女性のアリアがありますが、その内容は“あんた!元気ないナア⁉私のオッパイ揉んでみ、元気出るで”って。言葉が分らないから“なかなか上品ないいアリアだね”と思うんですが、くだらないこと歌ってるんですよね。分かってしまうと楽しい!分かるまでが妙に高尚。その垣根を取り除きたい‼(突然!健さんが…)“おじゃましまんにゃ~わ”風に声を変えたり…と。ビギナーをターゲットにしているんです。このオペラプロデュースは…」

アイロンがけが得意な健さんは、これからもアイロンをかけた様に“心のシワ”を伸ばしてくれることでしょう!!?(よしかわ・ともあき FM大阪くらこれ企画プロデューサー)

099nishiki

錦織健プロデュース「セビリアの理髪師」のチラシ

コメントは受け付けていません。

  • 2017年3月
    « 2月    
     12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031