185 熱い思いが花開いたリコーダー・フェスティバル 竹山宏之②

東アジアがドンヨリ重たそうな雲に覆われ“友好”の文字が霞んでしまいそうな今日この頃。あの日はその暗雲を振り払い青空に抜けるかのような伸びやかで透明感溢れるリコーダーの調べが、天高く吸い込まれていくのでした…韓国・台湾・香港・日本のリコーダーの名手達と教え子達が、まさに“心をひとつ”にしての“アジアンリコーダーフェスティバル2013”。大阪市住之江区の“アンリュウリコーダーギャラリー”(阪堺線あびこ道下車1分、安立商店街入口すぐ)と阪南キリスト教会(南海電車住之江駅から徒歩7分)で11月22日から24日の3日間、延べ600名が参加して開催されました。(世界で、アジア、日本で初めての…)

ヨッサンが司会をしたのは23日午後3時30分からの“アジアンリコーダーコンサート~アジア各国のリコーダー演奏家によるコラボレーション”。あくまでも格調高く語っていこうと思ったけど、友好の輪を広げるには“なごやかさ”が1番。日本を代表するリコーダー奏者山岡重治さんに演奏後のインタビューは“山岡さんは早稲田大学理工学部卒業…ってプロフィルに書いてありますが、何で理工学部やのにリコーダーなんですか?頭が利口やから?”と、リコーダーとお喋りで心をほぐす楽しいひと時。このフェスティバルを企画した竹山木管楽器製作所の竹山宏之さんの熱き思いが花開いたのです‼

リコーダー作り35年の竹山さんがこのフェスティバルを前にした(ヨッサンの)番組でリコーダー作りの苦労話を語ってくれました。

T:竹山宏之  Y:ヨッサン

Y「リコーダー作る60工程を説明してもらうと時間がなんぼあっても足りん。かいつまんで頼みます」

T「まずリコーダーを作るに当たっては、400年ほど前のヨーロッパで盛んに使われていた楽器から、その当時の楽器を計測することから始まるんです。次に材料…これがなかなか少ない材料を使っているんです。1番ポピュラーなのが“楓(かえで)”次に“ツゲ”、最近は“黒檀”“ローズウッド”とか…調達するのが難しくって。

たとえば“黄楊(ツゲ)”は日本、タイ、中国、ヨーロッパとか、それぞれ(国によって)性格が違うんですね」

Y「(ただただ頷く)」

T「それを5年から10年乾燥しやなアカンのです」

Y「ウァ~ォ!いらちのヨッサンはアカン」

T「乾いている材料から削っていくんです。木を丸く削って、次に難しいのが、丸く削った丸棒に真っ直ぐなが~い穴をあけやなアカンのです。ちょっとリコーダーをイメージしていただいたら、3つのパーツに分かれて、真ん中の部分…真ん中になが~い穴があいてますね。あれが中心に真っ直ぐな穴がちょっとずつカーブを描きながら、小さくなっていってるんです…入口から出口に。それを正確にあけやなアカン。難しい工程があります」

Y「もうアカン、アカン!僕には出来んワ」

工程を丹念に丹念に、そして語り口も丹念に語る竹山さん。〈それからの工程は略〉こうして、年間でだいたい1500本から2000本を作り上げるそうだ。(内緒:安いので8000円、高いので40万くらい)今では海外からオーダーが来る、それも名演奏家からも。

T「作っただけでは、どうしようもならないんで、演奏家の方が素晴らしい演奏されてこそ楽器は生きてきます」

竹山さんの目が光る。

T「リコーダーってこんなにも楽しいもんですから、このイベントを通じて、アジア各国が理解しあい、親睦を深めたい。そして50年後、100年後にも、いろんな次代に繋げたいです」

竹山さんの目も遥か青空の彼方を眺めてはるようでした。来年は韓国で開催の予定。

子育てをはなれた方、定年後のおっちゃん、おばちゃん!リコーダーを習おう‼

工程など詳しいことは「竹山木管楽器製作所」で検索して下さい!(よしかわ・ともあき FM大阪くらこれ企画プロデューサー)

185takayama

大阪市住之江区のアンリュウリコーダーギャラリーで、竹山宏之さん(左)と

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