192 回り舞台のような人生 小池修一郎

“人生は回り舞台”のようなもの…ふと、そんな気持ちになる。宝塚村を離れて30年近い歳月が流れた2010年7月。スポニチの演劇記者藪下哲司氏と「ザッツ・ステージ!」をスタートさせた。

考えたら関西のラジオ番組で、梅田芸術劇場や大阪四季劇場、松竹座…などなどのステージで活躍するスターや脇役、それにステージ(ミュージカル、芝居など)を紹介する番組があらへん。なんとか実現したいと“セリュー帝塚山”の田中社長に懇願し始まった。田中さんはその前年にヨッサンが企画・プロデュースした(宝塚歌劇団第1回演目の約100年振りの再現)「ドンブラコ」コンサートのチケットが全く売れない時に、神の手を差し伸べて(チケット250枚を買い上げて)下さった、今でも足を向けられないお方だ。福原愛ちゃん似の田中さんは大の宝塚ファン。ならば宝塚のステージや上記ステージのアーティストにスポットライトを当てる番組を作らせて下さい‼と強引にお願いして協賛して頂いた…またまた宝塚とご縁が再び蘇ったヨッサン。

安蘭けい、大地真央、麻実れい、鳳蘭…宝塚OG達が回り舞台のようにゲストに登場。ある日、藪下氏が“今度、小池修一郎をゲストにしましょか⁉”と投げかけてきた。“こ、い、け…⁉”“演出家ですやん!”“あ~ァ、あのちょこまか男か(演出助手)…!!?”

ブロードウェイとロンドンに並び、ミュージカル作品の発信基地になっているウィーンからやってきたミュージカル「モーツァルト」。2011年1月・梅田芸術劇場での公演ポスターに“演出:小池修一郎”の名がキラリと刻印されていた。

“立派におなりになりました”。そのちょこまか男…もとい演出家・小池修一郎さんが語ります。

「ミュージカルって僕の子どもの頃は大変特別なご馳走みたいな感じだったんですね!クリスマスプレゼントと同じような響きだったんですヨ!そう“サウンド・オブ・ミュージック”のミュージカル映画観たときに、パンフレットを買って帰りました。10歳でした。

そしたらネ、映画に出ていた人達もなんだけど、出てなかった人も一杯紹介されていたんですよ写真入りで。作曲:ロジャー・ハマースタイン、監督:ロバート・ワイズ…色々載っていて、あれ⁉この人達は、いったいなんなんだろう?と思った時に、色々書いてあることが段々と分かる年齢になっていったんでしょうね。

野球じゃなくても監督がいる、演出家やディレクター、創る方が面白いだろうナア。中学時代もラジオのDJよりもディレクターやプロデューサーやってみたいと思ってました」

そして1970年代…ミュージカルや演劇に魅せられた修一郎さん。

「しかし、当時は劇団四季も東宝も年に1本あるかないか、あとは自己実現できそうなアングラが丁度ブームが終わる頃。宝塚は希望に満ちた劇団だったのでワラジを脱いで勉強しよう…と」。懐かしむ小池さん。

ヨッサンも回想…1970年代、宝塚だけでなく大阪音楽大学提供の番組もディレクターをしていたヨッサンの傍に、いつもフリルを付けた宝塚娘役のようなアシスタント(アルバイト)孝栄ちゃんがいました。(ま~るい鼻が可愛らしいので“ハナマルキ”当時のお味噌のCMからヨッサンが命名)彼女のお姉さんもお母さんも宝塚ファンだった。

小池修一郎さんの奥様が…な、なんと孝栄ちゃんのお姉さんだったのだ。この不思議なめぐり合わせ。人生は回り舞台か…!!?

小池さんが「モーツァルト」を演出するためにウィーンを何度も何度も往復。その機上の女性(スッチー)が奥様になったのでした。(よしかわ・ともあき FM大阪くらこれ企画プロデューサー)

192koike

小池修一郎さん演出のミュージカル「レディ・ベス」

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