135 大阪民主新報・湯浅卓雄②

なにわのヨッサン とっておきの【音楽交遊録】・・・・吉川智明(135)

巷では第3極が大騒ぎ!くっついたり、離れたり、割って入ったり・・・訳ワカラン!??

片や、同じ“きょく”でも大阪のラジオ6局は“ラジオでタッチ”共同キャンペーンを実施中。民放5局に、な、何とNHK大阪が加わってラジオの魅力を広めようとスクラム組んで頑張っています。それを応援しようとこれまた何とNHK第1(全国放送)の「亀渕昭信のにっぽん全国ラジオめぐり」がキャンぺーンに共感。“大阪が、面白い”と題して、大阪のラジオ6局から“おもろい”番組を各局1つ選んで紹介。な、な、なんと我が「おとなの文化村」がご指名されたのだ!!MBSは“浜村淳の・・・”ABCは“道上洋三の・・・”と、東西横綱に十両のようなヨッサンの作っている「おとなの文化村」が突然推挙され?!取材を受けたのであります。(その亀渕さんの番組ディレクターが大阪生まれで、30年前によくFM大阪を聞いていた。勿論、ヨッサンの声も・・・ご縁やナア)

 

ご縁・・・「おとなの文化村」に、数年前、(我々、庶民には敷居の高い)料亭“花外楼”の女将・徳光正子さんが出演。プロフィールに“船場中学〜大手前高校〜甲南大・・・”とあったので、こう切り出した“僕のよ〜知ってる指揮者・湯浅卓雄さんも船場中学ゆうてました”間髪をいれず“たっくん!!?同級生で同じクラスやった!!”(女将さん・・・歳がばればれやデ)その“たっくん”こと湯浅卓雄さんが女将と同じ公立の大手前高校に入学・・・合格する筈だった・・・けど、落っこちた。これが人生の大きな大きなターニングポイントになろうとは。

 

“たっくん”は小さい頃から音楽が、楽器いじりが大好き坊やだった。オルガンで電車の音をだしたり、ハーモニーを楽しんだり、ピアノは独学。チェロを習い、兄が “先にお前がギターを習ってくれ”と言われ、兄に教えてあげたり、朝日ジュニアオーケストラではクラリネットを(先生から“これを吹きたまえ!”と言われ)、はたまた、小学校の時にはトランペットを吹いてジャズバンドを(先生から“こういう音楽はしたらアカン”と言われた)ま、兎に角、音楽漬けの毎日。

 

さあ、高校受験。同志社香里高校は(あまり使いたくないけど)滑り止めに。いざ、公立の大手前高校へ・・・と思いきや、(さっきも書いたが)ものの見事に落っこちた・・・ここでたっくんのお母さんが一言。“これで、心置きなく音楽やったらエエやん!!!”

もし、母の一言がなかったら・・・今の国際的指揮者・湯浅卓雄は誕生していなかったかも・・・。さあ、それからのたっくんは本格的にピアノを1(いち)から習う、楽典・ハーモニーも習った。合唱部にも入った。高校2年の時にアメリカの方と巡りあった。(経緯略)半年後に手紙を頂いた。“アメリカで勉強した方がよろしい。私達がお金を出してあげよう”先生からは“君は音楽やるんやし、落第だけはせんといてくれよ!”・・・アメリカに留学がたっくんの第2のターニングポイントに。

 

<シンシナティ〜ウィーンの音楽武者修行。前回ご紹介した鬼才マルケヴィッチとの火花が散るようなレッスンなどを経て>1976年ウィーン・トンキュンストラー管弦楽団でデビューするも、それからオファーはなかった。

 

第3のターニングポイントがやって来た。(7年前)彼は語ります「1979年。フィテルベルク国際指揮者コンクール・・・ストラヴィンスキーの“火の鳥”が課題曲で、要項には版がかいてなかったんです。(ストラヴィンスキーは同じ曲でも何度も手を加え、版が色々あった・・・印税を稼ぐためか!?)私が勉強していたのは1945年版で、オーケストラが使用していたのは1919年版。だから練習番号が違ったんです。私がなんぼゆうても、みんなちゃうことをやる。それでギクシャクして、あとはスムーズにいったのに、最終に落ちた訳です。そしたらオケ側が“あんたの責任ちゃう!自分らでお金出し合ってカップを買ってくれて、”湯浅が第一位や“と言い張ったんです・・・が、審査員のメンツが潰れるので”オーケストラ賞“に。それがTVでも話題になり、あの有名なワルシャワフィルハーモニーからお声が掛かった。1位、2位の人はお呼びがかかれへんかったのに」

 

昨日、たっくんからヨッサンにメールが届いた。「先ほどポーランドからスコットランドの自宅に戻ったところです。昨日まで第9回フィテルベルク国際指揮者コンクールの審査員をしておりました。・・・あの時のカップは今も自宅の音楽室にあります(和泉市)。明日帰国します」いやはや、人生は回り舞台・・・か。

Takuo Yuasa Pic Peter Devlin

湯浅卓雄さん

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