おとなの文化村(363回) 伊勢大神楽講社、山本勘太夫社中 親方、山本勘太夫さん 大神楽師の指吸長春さん

今夜のお客さまは「伊勢大神楽講社、山本勘太夫社中」の若き親方、山本勘太夫さんと、おなじく大神楽師の指吸長春(ゆびすいながはる)さんのお二人です。

国指定 重要無形民俗文化財である伊勢大神楽とは、三重県、桑名に本拠をおき、四〇〇年以上も昔、お伊勢参りが叶わぬ遠隔地に住む人々のため、古くは伊勢神宮、現在では三重県桑名市の伊勢大神楽講社の神札を持ち日本各地を旅をする獅子舞の家元、そこで演じられる芸能です。いま「講社」には、五つの家元が参加していますが、大阪府下を回壇しているのが「山本勘太夫社中」。親方の山本勘太夫さんは、1986年、三重県桑名市で、伊勢大神楽家元の息子として生まれます。名古屋商科大学在学中の2008年に入門、1980年代より後継者不足で演じられることのなかった数々の「放下芸(ほうかげい)」を復活させます。そして自らの経験から、大卒など20歳を越えてからの入門志望者に門戸を開き、古典芸能の担い手育成につとめています。そして、2014年に山本真也改め、家元山本勘太夫を襲名されました。指吸長春さんは、1981年 大阪府阪南市の生まれ。小さいころから地元・阪南市の祭りや伊勢大神楽の獅子舞を身近に過ごし、日本文化に親しみを持つことに。そして、大阪芸術大学卒業後の2008年に、大神楽師として山本勘太夫社中に入門。人一倍の稽古量で早くから頭角を現します。「職人であり研究者であり、ファンでもある。そんな大神楽師でありたい」と語る実力派のお一人。今夜は「伊勢大神楽」、「いま、大阪のまちとの関わりは」などなど、若きお二人から実演も交えて熱く語っていただきます!それでは「伊勢大神楽」のために「おとなの文化村」を休んだ前科もあるノイリン、ファンの代表としてたのんまっせ~

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おとなの文化村(362回) 地域と暮らしのデザイン専門家 杉本清さん

今夜のお客様は「地域と暮らしのデザイン」専門家、杉本清さんです。

杉本さんは1951年東大阪の生まれ、1974年、京都市立芸術大学、工芸科デザイン専攻を卒業後、大阪府に技師として採用、貿易館に勤務されます。その後、1987年、大阪府産業デザイン研究センター企画推進班に異動。2000年からは、国際協力事業団(JICA)に専門家派遣されインドネシアで勤務、帰国後は大阪府商工労働部商工振興室経営支援課、大阪府産業デザインセンターに異動され、2008年には「にぎわい創造部国際室アジア交流課」で「上海万博大阪パビリオン」を担当されます。そして、2012年に大阪府を定年退職。2013年からは大阪府立大学大学院経済研究科で観光・地域創造を学ばれます。ことし3月、博士前期課程修了後は、大阪市立大学大学院工学研究科で都市計画特論を履修中。現在、民族藝術学会、意匠学会などに在籍し、地元の「鶴が丘スクェア実行委員会」「東住吉音楽祭実行委員会」「どっぷり昭和町、まったり文の里実行委員会」「水都大阪を考える会」などなど、幅広く地域活動に活躍されています。今夜は、いま取り組んでおられる「辺界のフロンティア」プロジェクトのお話を中心に、まちとデザイン、境界領域の実践と研究・・・、難しそうなテーマを分かりやすく語っていただきます。

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おとなの文化村(361回) 大和屋本店の女将、石橋利栄さん

今夜のお客様は大阪道頓堀の旅館「大和屋本店」の女将、石橋利栄さんです。

大和屋本店さんは、1896年(明治29年)、創業者石橋伊三郎が大和の国、奈良県磯城郡武蔵から大阪へ出て「大和屋本陣」として始めた老舗旅館です。石橋利栄さんは、1962年京都生まれの京都育ち、17歳で滋賀県に引っ越し、高校卒業後家業のを手伝います。そしてアルバイト先で、大和屋本店5代目社長となる、ご主人石橋政次郎さんと出合います。結婚三年目で先代の女将がなくなり、以後、三人の子育てをしながら女将業に励んでこられました「しっかり・ちゃっかり・うっかり女将」と称されながらも、日々 女将という職業に感謝する毎日を過ごされています。全国旅館ホテル同業組合 女性経営者の会4代目会長として活躍され、現在「大阪府旅館ホテル同業組合」婦人部長を努める石橋さん。海外からのお客さまも飛躍的に増えている大阪、ミナミの様子や、これからの抱負など、たっぷりと語っていただきましょう。それでは「いちびり・はんなり・ぼんやり・・・」のノイリン、よろしくお願いします。

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