おとなの文化村(719)  一茶庵宗家 佃一輝さん

今夜のお客様は「一茶庵宗家」当代、佃一輝さんです。

佃さんは1952年(昭和27年)、江戸後期から文人趣味の茶や花を継承している一茶庵宗家に生まれました。大阪中央区大手通に現存する「一茶庵宗家」その建物の一部は嘉永元年1748年創建で、国の登録文化財に指定されています。文人茶、文人煎茶の再生をはかり、1990年代から美術館やコレクター、美術商とタイアップして、ピカソ、ポロック、キリコ、ウォフォールなどのヨーロッパ、アメリカの美術作品や中国・日本の美術品や茶道具を取り合わせて用いる特有の文人茶ワールド「文会(ぶんかい)」を展開する一茶庵。文会とは、江戸時代以来の煎茶の色々な味覚と、絵画や書の作品の印象や深い意味とをリンクさせて語り合う煎茶会。作法や形式にとらわれない、江戸時代の文人さろんの現代版です。今夜は3月30日に世界文化社から出版された新著「茶と日本人、二つの茶文化とこの国のかたち」をご紹介しながら、茶の湯と文人茶を対比しながら、侘び茶がなぜ茶道になったか、文人茶と煎茶道は違う、など難しいお題を、おとなの文化村スタイルでゆるーくお伝えしてまいりましょう。2012年6月、千日前トリイホールで開催された「上方文化再生フォーラム」で佃さんのお話を聞き「煎茶道」も初めて知ったというノイリン、佃さんと久々のご対面です。

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