おとなの文化村 (059回) 大阪春秋 福山琢磨さん

今夜のお客様は出版文化の衰退が叫ばれるここ大阪で雑誌「大阪春秋」を中心に情報発信を続けておられる福山琢磨さんです。

昭和9年(1934)鳥取県倉吉市出身の75歳。大阪市立扇町第二商業高校卒後、大阪の夕刊新聞社に勤務。昭和37年に「新聞印刷」を設立、59年から出版事業部を作り「記入式自分史ノート」を開発、各地で「自分史講座」を開き、自分史というものの普及に尽力されます。そして昭和62年、自分史図書館「BOOKギャラリー上六」を創設、「自分史友の会」を自ら組織し、63年には、良書を選び回覧する「本の渡り鳥」始められます。そして同年63年に、受講生の作品発表の場として文集「孫たちへの証言」を出版、平成2年の第3集から全国公募に切り替え毎年発行、今年で22集となっています。この「孫たちへの証言」は 多くのメデイアで話題となり「天声人語」「編集手帳」「NHK・ETV特集」「NHKラジオ深夜便・こころの時代」などでも紹介され大きな反響を得ました。そして平成3年、自分史・戦記・歴史書などの出版活動を積極的に行うための姉妹会社「新風書房」を設立。平成16年には、大阪の地域誌『大阪春秋』(季刊)の発行を114号から引き受け、編集発行人として現在まで活躍しておられ、毎号の特集と付録が人気とか。編著としては「高校新聞記者手帳」「記入式自分史ノート」「私たちと戦争」「孫たちへの証言・1~21集」など、また著書「自分史風エッセー・潮流つれづれ」など多数出版されています。

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