おとなの文化村(396回) パーソナルトレーニングジム「リアル」 舟橋睦美さん

今夜のお客様は、パーソナルトレーニングジム「リアル」を運営するリアルワークス有限会社の舟橋睦美さんです。

舟橋さんは、昭和36年生まれ、富山県立山町のご出身。富山市内の県立女子校を卒業後、大阪の病院で看護師として臨床経験したあと大阪府の保健所で保健師として勤務。河内長野市で実務と研究に取り組まれます。神戸大学、大阪教育大学大学院で健康教育、健康科学、公衆衛生学を学びなから企業の健康指導や高校・大学、専門学校の非常勤講師などを勤められます。公務員を退職して、自分の時間がもてるようになった平成12年、中国茶の茶会イベントで「二胡とギター演奏」を聞いたことが大きな転機となり、ご自分でコンサートの企画や音楽教室開講のお手伝いをはじめることになります。そして、コンサート、CD制作、マネージメント、音楽教室展開・運営と、東京、大阪を往復する多忙な生活を続けられます。そんな折りに、恩師と尊敬する先生が進行性のガンを発病、奥様とともに1年半に及ぶ看病に関わったことで人の死と向き合うことに直面されます。こうした体験が、いま大阪市内で「スポーツクラブ」を開くことにつながっていきます。激戦地の大阪市内、堀江に開業して1年あまり、ご自身の経験から「専門的な知識とスキルを持つトレーナーを育て、その待遇改善に取り組むこと」を心がけ、元吉本興業所属、日本大会チャンピオン、世界大会3位、プロボクサー・・・と様々な経験を持つトレーナーたちと、適正価格でパーソナルトレーニングができるジムをめざして、日々奮闘されています。

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おとなの文化村(395回) 舞踊劇集団「遊輝座」藤間流名取、藤間遊子さん

今夜のお客様は、藤間流名取で「平成上方文化を創る会」代表、藤間遊子さんです。

藤間さんは6歳の時から日本舞踊を始められ、帝塚山学院高等部在学の17歳で「藤間遊子」として名取となられます。同時に学校の仲間と歌舞伎研究会や日舞愛好会を立ち上げる活動に取り組み、帝塚山短大卒業後、22歳で「藤間流師範」に。その後「むらさき会」を立ち上げ御堂会館、国立文楽劇場、厚生年金会館等で多くの公演を開催されます。「カナディアン歌舞伎のちの国際ジャパネスク歌舞伎」の指導から、新歌舞伎座「中条きよし公演」、「松竹新喜劇」など商業演劇の振り付けなどで活躍。昭和59年に、異なったジャンルによる舞台創作をめざし「遊子とむらさき会」を結成。中国から京劇最後の女形俳優を招いての「七夕幻想」を創作、話題を呼びました。平成以降は、フランス、イギリス、北京での海外公演に参加、平成6年には、上海で「大阪・上海姉妹都市20周年記念式典」で祝舞を披露されました。平成9年「舞踊劇集団・遊輝座」と名を変えて、創作活動に励まれ、脚本つくりにも挑戦。道頓堀中座のラスト公演、林家染丸、渋谷天外・南条好輝さんらとの共演などなど、上方・大阪を題材にしたジャンルを超えた舞踊劇の公演に取り組み続けます。そして平成25年、江戸期から連綿と育まれてきた上方文化の伝統を重んじつつ、新たに創り広めることを目的に「NPO法人平成上方文化を創る会」を結成、さまざまな分野の人たちと輪を広げて、研究・公演・生涯学習に取り組んでおられます。今回、2016年度一回目となる公演「大阪華町絵巻」の上演直前のお忙しいなかをスタジオにお越しいただきました。「大阪華町絵巻」の見どころ、藤間さんの「平成上方文化を創る会」の活動などたっぷりとお話しいただきましょう。

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おとなの文化村(394回) 雑誌「上方芸能」編集長 広瀬依子さん

今夜のお客様は、雑誌「上方芸能」編集長の広瀬依子さんです。

広瀬さんは1988年立命館大学を卒業、翌年に上方芸能編集部に入社、編集次長をへて、2008年から編集長として活躍されています。文化庁芸術祭、文化庁芸術創造活動特別推進事業、大阪文化祭、吹田メイシアター人形劇コンクールなどの審査委員や、日本芸術文化振興会の専門委員などを歴任されています。1968年創刊された「上方芸能」は、創刊から100号までは「伝統芸能の発展のために」を旗印に、101号以降は「芸能文化のひろがる都市に」を旗印に掲げて現在に至っています。能・狂言、歌舞伎、文楽、日本舞踊、上方舞、邦楽、現代演劇、歌劇、落語、漫才、浪曲、講談など幅広いジャンルを毎号紹介、また、さまざまな角度からの特集企画や、舞台評、公演記録、芸能資料の翻刻、紹介などを連載。平成5年度には、社団法人演劇興行協会より、建設的に問題を捉え演劇芸能の普及に貢献したとして表彰を受けました。しかし残念なことに本年5月発行の200号をもって終刊することが発表されました。創刊者で編集発行人を務める木津川計さんには、第135回に登場いただきましたが、その半世紀近い歴史をもつ「雑誌・上方芸能」最後の編集長となる広瀬さんから、雑誌・上方芸能や大阪の芸能文化など、思いのたけを語っていただきましょう!

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