おとなの文化村(721)  自然、人、食を繋げる循環活動を提案 山口尚哉さん

今夜のお客様は~自然、人、食を繋げる循環活動を提案するFlavor株式会社~代表取締役、山口尚哉さんです。

山口さんは1976年(昭和51年)兵庫県芦屋市生まれ、奈良県育ち、京都の高校を卒業後バイトに明け暮れ専門学校を中退。1997年からオーストラリアにワーキングホリデー、その後シドニーで好きなことをしながら学生生活を過ごし4年後の2001年帰国。 帰国直後、左膝半月板損傷を患い1年間で3度の手術を受け、入院、手術、退院、リハビリの繰り返し。このリハビリ期間中に地元奈良県の酵素風呂に出会いました。家業の左官業を手伝いつつ自分探しを模索、入院生活期間に感じた生命の大切さ、自然の偉大さを忘れられず、2003年からアジアを 中心にバックパック一つで旅に出て、タイ、ラオス、ベトナム、カンボジア、ミャンマー、中国雲南省などの田舎を陸路で移動しながらのどかに滞在。その時見た赤土の原風景、藁で組まれた家屋、雨をしのげれば良い程度の住居など、貧しい国と言われる場所でも人々は笑顔に溢れ、明日のため、食するために働いていること、子供達は田畑や家畜の世話、親の手伝いに励む姿から、人は紙幣(お金)のためではなく何のために仕事をするのかと大きく影響を受けたという山口さん。2006年11月から酵素風呂、酵素浴の全国視察を開始。2008年、Flavor株式会社を設立、「酵素浴えん」1号店を中央区東心斎橋にオープン。現在は「発酵温熱沐浴」と名称を変えて全国に出店。山林も土壌も人々も健やかな世界へ、温もりで世界を変えたいとさらなる高みを目指してチャレンジされています。先日、発酵温熱沐浴を初体験、その効果を実感したというノイリン、ええ塩梅でたのんまっせ!

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おとなの文化村(720)  手描きの鯉のぼり工房 髙田武史さん

今夜のお客様は手描きの鯉のぼり工房「堺五月鯉幟 髙儀」六代目、髙田武史さんです。

髙田さんは昭和29年(1954年)、明治元年創業・堺五月鯉幟工房を営む家の次男として生まれました。大学卒業後、自動車販売会社に就職し営業マンの道を歩んでこられましたが、昭和56年(1981年)、おじいさまの死を機に家業を継ぐことを決意、父で五代目の為八さんに師事。昭和63年、伝統工芸後継者作品展で大阪府知事賞受賞、平成6年大阪府伝統工芸士、平成14年堺市ものづくりマイスター認定、大阪府工芸功労者表彰、大阪伝統工芸品産業振興協議会会長賞受賞ほか海外にも出展。いまや全国でも数軒という手描きの鯉のぼり工房を堺浜寺で継承する六代目髙田武史さん。先代からのものづくりの心を引き継ぎ、時にはアゲインストの風に立ちむかい、時代の波を泳ぐ「堺五月鯉幟」のいまをそして未来を語っていただきましょう。

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おとなの文化村(719)  一茶庵宗家 佃一輝さん

今夜のお客様は「一茶庵宗家」当代、佃一輝さんです。

佃さんは1952年(昭和27年)、江戸後期から文人趣味の茶や花を継承している一茶庵宗家に生まれました。大阪中央区大手通に現存する「一茶庵宗家」その建物の一部は嘉永元年1748年創建で、国の登録文化財に指定されています。文人茶、文人煎茶の再生をはかり、1990年代から美術館やコレクター、美術商とタイアップして、ピカソ、ポロック、キリコ、ウォフォールなどのヨーロッパ、アメリカの美術作品や中国・日本の美術品や茶道具を取り合わせて用いる特有の文人茶ワールド「文会(ぶんかい)」を展開する一茶庵。文会とは、江戸時代以来の煎茶の色々な味覚と、絵画や書の作品の印象や深い意味とをリンクさせて語り合う煎茶会。作法や形式にとらわれない、江戸時代の文人さろんの現代版です。今夜は3月30日に世界文化社から出版された新著「茶と日本人、二つの茶文化とこの国のかたち」をご紹介しながら、茶の湯と文人茶を対比しながら、侘び茶がなぜ茶道になったか、文人茶と煎茶道は違う、など難しいお題を、おとなの文化村スタイルでゆるーくお伝えしてまいりましょう。2012年6月、千日前トリイホールで開催された「上方文化再生フォーラム」で佃さんのお話を聞き「煎茶道」も初めて知ったというノイリン、佃さんと久々のご対面です。

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