おとなの文化村(527) 上方噺研究家 狐狸窟彦兵衛さん

今夜のお客さまは上方噺研究家の狐狸窟彦兵衛(こりくつひこべえ)さんです。

狐狸窟彦兵衛さん、本名 彦坂真一郎さんは1958年(昭和33年)兵庫県の生まれ。大阪池田市で幼稚園から高校までを過ごし、1982年 大阪市立大学を卒業、読売新聞大さん本社に入社。神戸支局、洲本支局、大阪本社経済部、メディア戦略室勤務をへて、2003年、岡山支局長、2005年、奈良支局長として活躍されたあと、広告局、大阪読売サービス出向をへて2016年神戸総局、大阪本社記者として勤務されています。中学生の頃から落語が大好きでしたが、就職後は寄席通いもままならなかった彦坂さんですが、インターネット担当の時に落語中継を企画したのをはじめ、奈良支局時代に笑福亭純瓶さんらと出会い落語や講談の脚本執筆、落語会の開催などを手掛けられました。そして2015年から「よみうり文化センター天満校」で、笑福亭純瓶さんと「噺家と行く落語散策そぞろ歩き」を開講、この度3年間のテキストをまとめて「笑福亭純瓶と行く上方噺三十六景、落語散策そぞろ歩き」を出版されました。新聞記者としても長いキャリアを持つ彦坂さんならではの内容となったこの著書の紹介を中心に、今夜は彦兵衛さんに文化村の高座に上がっていただきましょう。

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おとなの文化村(526) 大阪くらしの今昔館 谷 直樹さん

今夜のお客さまは「大阪くらしの今昔館」館長の谷直樹さんです。

谷直樹さんは1948年兵庫県のお生まれ、幼稚園から高校までは大阪市旭区で育ち、京都大学建築学科、大学院博士課程を修了されました。建築歴史、博物館学を専攻され堺市博物館研究員をへて大阪市立大学に奉職、講師、助教授、教授をへて2013年大阪市立大学名誉教授に。その間、1991年から「大阪市立住まいのミュージアム」愛称「大阪くらしの今昔館」の企画・設計にかかわり、2001年の開館後は館長としてその運営を担当されています。実物大の江戸時代の町並み、当時の年中行事や暮らしの体験、特に「きもの」体験が外国人の評判を呼び、インバウンドが訪れたい博物館として人気を集めています。また、様々な企画の特別展を数多く開催、多くの来館者が日々訪れています。今夜は、現在開催中の「特別展 大大阪モダニズム」の見どころをはじめ、近代大阪の町、暮らしの精密な模型の展示などが評判を呼び、大阪の新名所となった「大阪くらしの博物館」について、館長みずからたっぷりと語っていただきます。

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おとなの文化村(525) 西川流師範 西川梅十三さん

今夜のお客様は西川流師範の「西川梅十三(うめとみ)」さんです。

西川梅十三さんは昭和13年京都のお生まれ。9歳から西川流の日本舞踊を学び、先代家元「西川鯉三郎」の子役も務められました。戦後復興が緒についた昭和28年、15歳で北新地の芸妓になった梅十三さん。当時はまだ数十件のお茶屋が北新地にあったといいます。戦前は四花街が賑わい、商いの街大阪とともに栄華を誇っていましたが、戦後は大阪経済の低迷、バーやクラブ、スナックの台頭とともにその灯は消えつつあるのが現状です。そんななか、9歳から学び、数多くのお座敷で目の肥えた経済人、文化人の旦那衆に接して、引退後は西川流師範として芸を披露、後進の指導とともに往時の大阪を伝えつづける梅十三さん。先日、第21回「なにわ大賞」を受賞されたところです。今夜は、懐かしいお話しとともに、そのはんなりとした上方ことばもお聞きいただきたいと思います。

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