Posts tagged: 2022/04

おとなの文化村(719)  一茶庵宗家 佃一輝さん

今夜のお客様は「一茶庵宗家」当代、佃一輝さんです。

佃さんは1952年(昭和27年)、江戸後期から文人趣味の茶や花を継承している一茶庵宗家に生まれました。大阪中央区大手通に現存する「一茶庵宗家」その建物の一部は嘉永元年1748年創建で、国の登録文化財に指定されています。文人茶、文人煎茶の再生をはかり、1990年代から美術館やコレクター、美術商とタイアップして、ピカソ、ポロック、キリコ、ウォフォールなどのヨーロッパ、アメリカの美術作品や中国・日本の美術品や茶道具を取り合わせて用いる特有の文人茶ワールド「文会(ぶんかい)」を展開する一茶庵。文会とは、江戸時代以来の煎茶の色々な味覚と、絵画や書の作品の印象や深い意味とをリンクさせて語り合う煎茶会。作法や形式にとらわれない、江戸時代の文人さろんの現代版です。今夜は3月30日に世界文化社から出版された新著「茶と日本人、二つの茶文化とこの国のかたち」をご紹介しながら、茶の湯と文人茶を対比しながら、侘び茶がなぜ茶道になったか、文人茶と煎茶道は違う、など難しいお題を、おとなの文化村スタイルでゆるーくお伝えしてまいりましょう。2012年6月、千日前トリイホールで開催された「上方文化再生フォーラム」で佃さんのお話を聞き「煎茶道」も初めて知ったというノイリン、佃さんと久々のご対面です。

これに関連する記事

おとなの文化村(718)  大阪公立大学 初代学長 辰巳砂昌弘さん

今夜のお客様は大阪市立大学と大阪府立大学が統合、4月1日に開学した「大阪公立大学」初代学長、辰巳砂昌弘さんです。

辰巳砂先生は1955年(昭和30年)大阪府箕面市のお生まれ。1978年、大阪大学工学部応用化学科を卒業、1980年、大学院工学研究科応用化学専攻博士前期課程を修了。1980年4月、大阪府立大学助手として勤務、大阪大学で工学博士号を取得し1988年9月から1年間、アメリカのパデュー大学、アリゾナ州立大学で博士研究員をつとめられました。1991年大阪府立大学工学部講師、1993年工学部助教授、1996年教授に就任。その後、大学院工学研究科副研究科長 研究科長を歴任し2019年から大阪府立大学学長をつとめてこられました。無機材料化学、固体イオニクス、ガラス科学がご専門の辰巳砂先生、箕面生まれで池田高校、大阪大学と北大阪で過ごすことが多かったので、堺市の府立大学に着任当初は人の気質の違いにおどろかれたそうです。新たに誕生した「大阪公立大学」は、中百舌鳥、杉本等のキャンパスに加えて、2025年には森之宮キャンパスが開設されます。いまや南大阪にもすっかりなじみ、オール大阪で世界に羽ばたく新大学の旗振り役として活躍される辰巳砂学長。先日、中百舌鳥キャンパスでお会いして、おやじバンドのボーカルもつとめるという辰巳砂先生のファンになったというノイリン、さっそくお話をはじめてもらいましょう。

これに関連する記事

おとなの文化村(717)  にしきたショパン 近藤修平さん

今夜のお客様は「映画 にしきたショパン」プロデューサー、近藤修平さんです。

近藤さんは昭和35年(1960年)、神戸生まれの宝塚育ち。同志社大学法学部法律学科卒業後、大阪ガスで法人営業を担当、1995年の阪神淡路大震災では復旧作業も経験し、関係会社役員などを務めた後 2018年に早期退職。ふとしたご縁で、研究技術員をしながら週末映画監督として世界の映画祭へチャレンジしてきた女性映画監督の竹本祥乃(よしの)さんの「映画らしい映画」に魅せられ、竹本祥乃初の長編監督作品「にしきたショパン」をプロデュース。この映画は、近藤さんが東日本大震災復興支援作品として執筆、文芸社から出版された小説「マスター先生」がモチーフとなっています。多才、多趣味な近藤さん、イタリアの伝統的な歌唱法であるベルカント歌唱法を学び、関西、四国など数々のオペラにソリストとして出演。今年62 歳で関西二期会ソリストデビューをされる予定です。映画プロデューサー、オペラ歌手、文筆家、喫茶店経営、ビジネスコンサルタント、機械メーカー役員など多くの顔を持ち、ビジネスから文化・芸術まで幅広く活躍。焼酎「萬膳」と、酒場での出会いをこよなく愛していらっしゃいます。昨年3月に公開され世界各国の映画賞を受賞、いまリバイバル上映中の「にしきたショパン」。~奇をてらわない映画らしい映画~とノイリンも大絶賛です。

これに関連する記事

1 / 212

WordPress Themes