おとなの文化村(748)  奈良少年刑務所詩集 寮美千子さん

今夜のお客様は『空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集』を出版されて話題の寮美千子さんです。

寮美千子さんは1955年、東京生まれ。外務省、広告制作会社勤務を経て、31歳のときに毎日童話新人賞を受賞、作家に転身したという変わり種です。童話、絵本、小説、ノンフィクション、などで活躍なさってきましたが、2005年、長編小説「楽園の鳥 カルカッタ幻想曲」で泉鏡花文学賞を受賞。これをきっかけに、首都圏脱出を試み、2006年、縁もゆかりもない奈良市に移住。明治の名煉瓦建築である奈良少年刑務所を見学に行ったのがきっかけで、刑務所から、受刑者への絵本と詩の授業の講師を頼まれたそうです。以来、夫の松永洋介さんと二人で、足かけ10年、受刑者への教室の講師をなさってきました。授業の様子を記した『空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集』は新潮文庫にも収録され、10万部のベストセラーに。吹田の西日本出版社から出したノンフィクション『あふれでたのは やさしさだった 奈良少年刑務所 絵本と詩の教室』も大きな話題を呼び、講演依頼が途絶えません。最新刊は,近所に住む在日コリアン2世の方からの聞き書き小説『なっちゃんの花園』。ならまちにお店「古書バルぽらん」を出したり、古民家修復の「みなわプロジェクト」を立ちあげたりと、ますます多忙で、ご本人曰く「ひっちゃかめっちゃか」な日々をお伺いします。

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