おとなの文化村(481) 乙女文楽人形遣い 吉田光華さん

今夜のお客様は 乙女文楽人形遣い、光華座主宰の吉田光華さんです。

吉田光華さんは3歳から日本舞踊を始め、12歳で若柳流名取に。 その後、乙女文楽・吉田光子に師事し、吉田光華を襲名されます。 平成9年、上方落語の重鎮、故・五代目 桂文枝師匠の落語「天神山」の話の中、人形を遣い好評を得てプロとして独立。先代・文枝師匠との共演で『上方落語と乙女文楽』として日本各地で数々の舞台を重ねてこられました。 一体の人形を三人で操る文楽に対し、少女一人で人形を操る「乙女文楽」は大正末から昭和初期に始まりましたが、時代の流れのなか一時は衰退してしまいましたが、草創期から活躍し「乙女文楽座」を率いていた吉田光子さんに出会い、師事した吉田光華さん。 大阪発祥の文化である乙女文楽。その魅力を存分に知ってほしいという想いで活動を続け、日本のみならず世界で日本の伝統芸術を広める活動を続けておられます。 古典物も大切にしながら、洋楽、邦楽、バレエ、落語、語りなどを通して、一味違った分野とのコラボレーションなど、 長年培った日本舞踊の素地を生かし、義太夫はもとより新内・長唄・小唄・琴・筑前琵琶・民謡・尺八などの曲に合わせた従来にない演目を次々と振り付け、創作されています。 今夜は「縁あって乙女文楽」吉田光華の世界をたっぷりと語っていただきます。

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おとなの文化村(480) とんぼりアロハフェスティバル2017 森田かずよさん

今夜のお客さまは来る16、17日に開催される「とんぼりアロハフェスティバル2017」実行委員会代表、森田かずよさんです。

森田さんは1977年、大阪府のご出身。二分脊椎症・側弯症を持って生まれます。高校生の時に見たミュージカルをきっかけに18歳から芝居をはじめ、「夢歩行虚構団」をへてフリー。表現の可能性を日々楽しく考えながら、義足の女優・ダンサーとして活躍。現在、「Performance For All People.CONVEY」を主宰されています。この間、お母さんとともに「NPO法人 ピースポット・ワンフォー」を設立。朗読・演劇講座をはじめ、障害のある人や子供たちへのダンスやからだのワークショップ講師、コーディネートなどの活動を実践されています。2011年、「第11回北九州&アジア全国洋舞コンクール」バリアフリー部門一位・チャレンジャー賞受賞。その姿はメディアでも数多く紹介され、近年は障害のあるアーティストのリーダ的存在として国際シンポジウムなどにも登壇されています。また、人形作家とのコラボレーションなど、様々なジャンルの方と共に、障害を超えた身体のあり方を模索している森田かずよさん。今夜は、今週末の土曜・日曜 道頓堀で開催される「とんぼりアロハフェスティバル」のご案内とともに、先日開催された「国民文化祭・障害者芸術文化祭なら2017」ステージ出演など、芝居・ダンスの枠を超えての活動などたっぷり語っていただきましょう。

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おとなの文化村(479) 浪速鳶伝統保存会 宍戸健二さん

今夜のお客様は「NPO法人、浪速鳶伝統保存会 代表理事、宍戸健二さんです。

宍戸さんは1970年、宮城県塩釜市のお生まれ、2年後、群馬県沼田市に移り、地元の商業高校を卒業後、神奈川県横浜市の会社に勤められました。その後、大阪で知人のもと「鳶職」として腕を磨かれます。2002年、独立、「宍戸組」を立ち上げ、2012年に法人化。現在、近畿各地で鳶工事を請け負い事業展開されています。その間、2007年に若手鳶の意識向上を目ざして「浪速鳶伝統保存会」を立ち上げ、社団法人「江戸消防記念会」鹿島前会長に師事、木遣り 纏振り はしご乗りを学ばれます。2012年にはアメリカヒューストンに招かれ公演するなど、各地の行事に参加し、精力的に活動を続けて来られました。そのような活動が評価され、ことし「第20回なにわ大賞」を受賞されました。今夜は保存会の印半纏(しるしばんてん)を羽織っての登場。スタジオでの梯子乗りは無理でしょうが、木遣りの一節はご披露いただき「浪速鳶の心意気」をたっぷりと語っていただきたいと思います。

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