おとなの文化村 (225回) 『川上さん家(ち)の犬鳴豚』 川上寛幸さん

今夜は 大阪産・・と書いてオオサカモンとよませる産品が多く流通しているなかの一つ、『川上さん家(ち)の犬鳴豚』でいまや有名ブランドとなった犬鳴豚の生産者、有限会社関紀産業、専務取締役の川上寛幸(ヒロユキ)さんをお迎えしています。

川上さんは1978年生まれのまもなく34歳。実家の川上畜産の長男としてうまれますが、小学校のころは豚舎のお手伝いをさせられるのがいやで、絶対に継ぐもんかと密かに思っていた川上さん。1997年三重大学工学部分子素材工学科入学、研究者の道を目指しますが、4回生のときに先輩の就職後の状況を詳しく聞き、組織の一歯車となるよりは父の後を継ぐほうがおもしろいと気づき、大学院に進学予定だったのを教授に無理を言って学士で終了。そして卒業後すぐ実家に戻ることに。しかし、すぐに農場に入ることはせず、ビジネス体験を積むために2001年4月~2007年2月まで5年間、生産者直売の豚肉屋を開業します。そしてその後は養豚と直売の兼業をしたり、直売をやめて養豚一筋にもどったりと試行錯誤を繰り返し、その結果弟さんの協力もあって精肉の販売を再開。2010年にはブランド確立のために自らが生産販売する精肉に商標登録「川上さん家の犬鳴豚」を取得されます。そしてその努力が認められ、中央畜産会主催の平成22年度全国優良畜産経営管理技術発表会で優秀賞を受賞。大阪府下で唯一の生産者が直売するブランド豚肉として府下各地に移動販売車で出かける毎日の川上さん。今夜は、ブランド豚にかける熱い思いを語っていただきます。

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