おとなの文化村 (206回) えっさほいさっさの声楽家 深川和美さん
今夜はあの大災害から1年3カ月の東北地方を歌声で支援しようというプロジェクト「えっさほいさっさ」をたちあげた声楽家の深川和美さんをお迎えしています。
深川さんは神戸市生まれ。京都市立芸術大学音楽学部声楽専修卒業後フランス・パリへ留学。フランス近代歌曲を中心に活動を始められ、’94年にはフランス音楽コンクールにおいて、フランス総領事賞受賞。’99年には神戸市文化奨励賞受賞。大学時代よりエリック・サティに興味を持ち始め、サティの歌曲をマイミストや美術家、タップダンサーなど視覚的要素の強いジャンルのアーティスト達とコラボしていた深川さんですが阪神淡路大震災で被災したことにより、以来日本文化を見つめ直し、日本の古くから歌われている童謡や武満徹の曲、中原中也などの詩人の作品なども歌われるようになります。’02年には谷川賢作氏プロデュースによる新しい日本語歌曲のバラード集「浜辺のソプラノ」を発表。’04年には突撃録音して作ったCD「アミチエ」はフランスとカナダでサラヴァよりリリース。そして’04年からは 観客参加型コンサート「深川和美の童謡サロン」を主宰し全国各地で公演中。また今回、自らの神戸での被災経験から導き出された童謡をキーワードに みんなで心を合わせてうたう「歌」で東北地方を応援するプロジェクト「えっさほいさっさ」を立ち上げられた深川さんです。今夜はこのプロジェクトを中心に深川さんの魅力に迫ります。