今夜のお客様はNPO法人「東大阪国際共生ネット」理事長、鄭 貴美(チョン ギミ)さんです。
鄭 貴美さんは1957年、大阪市生野区で在日韓国人三世として生まれました。生まれ育った大阪生野区で看護師として21年携わってこられました。2001年から東大阪市で韓国朝鮮人高齢者に特化した介護事業デイサービス施設を運営20名定員の小さなデイサービスに100歳を迎えたハルモニ(おばあさん)が4名おられ、「異国で穏やかに老いる」をライフワークとされています。そして来る11月3日には「東大阪国際共生ネット」が主催して「第28回東大阪国際交流フェスティバル」が開催されます。東大阪には、昨年7月現在87か国、21,578人の外国の人たちが住んでいます。東大阪国際交流フェスティバル当日は、それぞれの歌や踊り、自慢の料理、民芸品など民族色豊かな内容が詰まっており、会場の三ノ瀬公園は~アジアの出逢い 世界の出逢い~の場になります。市民の手作りによる「東大阪国際交流フェスティバル」を機に、だれもが暮らしやすい『国際共生のまち・東大阪』をつくり出していこうと5000人以上の人たちが集まる予定です。幼い頃ずっと感じていた、私は日本人じゃないという不安。真の国際社会を創造して始まった国際交流フェスティバルに私の経験を活かし、誰もが安心して暮らしやすい社会を提供できるイベントを目指します。東大阪から多くの外国人の友人にフェスティバルの楽しさを発信できていることを仲間たちと自負していますと語る鄭貴美さん。今夜はNPO法人の監事、フェスティバル実行委員会の事務局としてともに活動されている西山健一郎さんとお二人でご出演いただきす。

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今夜のお客様はいま大阪府下を回壇されている「伊勢大神楽講社」山本源太夫社中から杉浦康博さん、斎藤晋さんお二人の神楽師にお越しいただきました。
国指定 重要無形民俗文化財である伊勢大神楽とは、三重県、桑名に本拠をおき、400年以上も昔、お伊勢参りが叶わぬ遠隔地に住む人々のため、古くは伊勢神宮、現在では三重県桑名市の伊勢大神楽講社の神札を持ち日本各地を旅をする獅子舞の家元、そこで演じられる芸能です。第363回に出演いただいた山本勘太夫さんが「一般社団法人伊勢大神楽講社」の代表理事として活躍。いま「講社」には五つの家元が参加していますが、例年この時期に大阪府下を回壇しているのが、伊勢大神楽の黎明期から活動する宗家「山本源太夫社中」です。本日お越しの杉浦康博さんは 1973年生まれ。愛知県出身。 10代中頃から、映画、テント芝居を観る様になり、18歳の大学浪人中にテント芝居に関わり4ヶ月間、役者として全国各地を巡業。その後も野外劇を主に現在まで芝居を続け、いまも劇団「心中椿」所属。 同時に23歳の時、遺跡発掘のアルバイトで知り合った芸人さんに誘われ、伊勢大神楽のお手伝いをしたことがきっかけでその後入門。38歳の時に山本源太夫社中に移籍したというユニークな存在。斎藤晋さんは 1976年生まれ、新潟県出身。血液型はO型。 東京で暮らしていた際に知り合った芸人さんに紹介されて山本源太夫社中へ入門。以来今日まで仕えてきて、伊勢大神楽での主な役割はチャリと呼ばれる道化師。総舞ではいつも多くの笑いを集める人気者という経歴で大阪での仲間も多い持主。9月には新世界で開催された「路地裏の舞台にようこそ2025」に登場。わたしたち大人の文化村仲間の新世界ZAZAの前で曲芸、獅子舞の奉納をされたそうです。過去900回の放送でコロナ以外での休演はなかったはずのノイリン。伊勢大神楽を見に琵琶湖の離島「沖島」へでかけ、放送をズル休みしたという神楽隠れファンなのであります。

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900回目のお客様は「産経新聞大阪本社報道本部社会・文化ユニット客員特別記者」亀岡典子さんです。
亀岡典子さんは昭和33年生まれ、大阪府のご出身。立教大学日本文学科卒業後、平成2年(1990年)産経新聞大阪本社に入社。文化部で、歌舞伎、文楽、能狂言をはじめとする古典芸能を中心に、現代演劇など演劇全般を担当。産経新聞紙面で、コラム「離見の見」、インタビュー記事、劇評などを執筆されています。また、現在は休刊になった歌舞伎専門誌「演劇界」にも劇評やインタビュー記事などを執筆。古典芸能の講座の講師や聞き手など長年にわたり活動されています。また、パリ・オペラ座で史上初めて開催された12代目市川團十郎らによる歌舞伎公演をはじめ、アルジェリアで初めて開催された文楽公演など、古典芸能の海外公演にも同行取材するなど、昨年開催された「日本プレスクラブ30周年記念講演会では「伝説の記者」と紹介されました。著書に「文楽ざんまい」「夢~平成の藤十郎誕生~」(淡交社)、共著に「梅若六郎家の至芸」があり、京都芸術大学舞台芸術学科非常勤講師を務めておられます。「なにわルネサンス大人の文化村」第900回の記念ゲストはぜひ亀岡さんにと、ノイリンたっての希望でのご出演となりました。

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