今夜のお客様は、昨年11月 第852宮田さんは回に出演いただいた「グランドサロン十三」経営の宮田泰三さんです。
宮田さんは1969年大阪市生まれ、3才まで淀川区十三で過ごされました。1992年、大学を卒業し鉄道会社に就職。およそ30年間、本社や地方支社、お客様センター等にて勤務した後、2020年に賃貸不動産と老舗キャバレー「グランドサロン十三」の事業を先代である父から承継されました。
コロナ禍を乗り越えた2021年暮れから、キャバレーの営業外の日時に貸切利用する「貸会場事業」を本格展開し、集客イベント・貸切パーティ・撮影等に活用され世間に知られるようになり、キャバレーの営業にも好影響を与えているそうです。「キャバレー」は昭和30~40年代に全盛期を迎えた娯楽場。日本の経済成長率が年平均10%を超えるほど元気な時代に、猛烈にあるいは活き活きと働いた方々の息抜きや娯楽の場として、広くて煌びやかなキャバレーは多くのお客様ともてなすホステスで連日賑わったといいます。しかし時代の流れと共に全国的なキャバレー人気は徐々に衰退していき、特に2010年代には全国のキャバレーが設備老朽化や収支悪化などにより残念ながら閉店を余儀なくされてしまいました。宮田さんは、1969年創業のグランドサロン十三を「文化施設」と捉え、いまや全国でも希少となったキャバレーの現役営業と新たなニーズである貸会場事業を通じて、より多くの方々に活用され、また十三の地域振興にも貢献したいとの思いで経営をされています。ノイリン、のぐったんの地元、難波千日前の「ユニバース」閉館のニュースとともにまたキャバレーが注目されるいま、宮田さん、再びのご登場です。

これに関連する記事
今夜のお客様は「大阪府古書籍商業協同組合」専務理事 天地書房 今木宏直さんと、常務理事 杉本梁江堂 杉本豊三さんにお越しいただきました。
今木さんは昭和40年、大阪上本町の生まれ。地元の中学、高校に通い京都の大学に入学したものの中退、船場のお酒の輸入商社に入社。そこで商売のいろはを学び、31才の時に実家「天地書房」に帰り古書の世界に入りお父さんの他界後事業を継承し、現在は千日前道具屋筋で営業されています。杉本さんは昭和40年のお生まれ。大学卒業後、先代の父が経営する明治36年創業の老舗「杉本梁江堂」に入店されました。ご自身は天神橋筋商店街の店舗を、お兄さんが阪急古書のまちの店舗を運営されています。お二人が理事をつとめる「大阪古書組合」は「四天王寺の古本祭り」でこの番組でもおなじみですが、今年で創立100周年を迎えます。今夜は来る1月30日に開催される「創立100周年記念講演会」、創立100周年事業として出版される「大阪古書組合百年史」~古書をこよなく愛し 古書に憑りつかれた 古本屋たちの物語~を熱く語っていただきます。

これに関連する記事
今夜のお客様は「照明塾」塾長、照明デザイナーの橋田裕司さんです。
橋田さんは1952年生まれ。照明器具メーカーに勤務をへて1988年「プロト商品計画」を設立。1992年~照明を考える、作る、楽しむがテーマの交流会~「照明塾」を、1996年「手作り照明教室」を開設。「あかりのレシピ」「うれしい手づくりのあかり」を出版。2005年、病院や病気の子どもたちに手づくりのあかりを届ける「あかりバンク」の活動を開始。有馬温泉で「御所坊」金井社長の協力で「工作バー」をスタートさせ、「こどもホスピス」に100点のあかりを寄贈されました。2015年、おおさかカンヴァス推進事業~たたかう芸術祭~で「街角の電気スタンド」が審査員特別賞を受賞。大きな布シェードを被り、スーツ姿に赤いランドセルを背負う橋田さんとノイリンが道頓堀で出会い、中学校の教科書で紹介されたのもこの頃でした。1020年、あかりのつくり方や医療介護の現場でやってきた活用事例を紹介する「あかりの学校」を出版。2021年以降も「横浜こどもホスピス」に「明かりのおうち」を寄贈。コロナ禍の2022年、阪急百貨店で「あかりバンク展」、天王寺動物園で照明塾30周年「あかりの動物園」を開催。医療的ケアが必要な児童の介護を頑張る全国100家族にあかりを届けるプロジェクトを実施。ことしオープンした「KITTE大阪」の高知県アンテナショップには高知県特産品があかりとなって天井から吊るされています。今夜はそんな橋田さんの明かりが灯るスタジオからの放送です。

これに関連する記事