おとなの文化村(869) 落語家 三代目 桂春蝶さん
今夜のお客さまは2009年「第52回」以来、15年ぶりにお越しいただいた落語家「三代目 桂春蝶」さんです。
桂春蝶さんは1975年1月大阪府生まれ。父である「二代目桂春蝶」の死をきっかけに噺家になることを決意。1994年 三代目桂春団治に入門、春菜を名乗り「二代目桂春蝶追善興行」で初舞台。2007年 なにわ芸術祭奨励賞受賞、2009年 なにわ芸術祭審査員特別賞受賞、8月30日「松竹座 三代目桂春蝶襲名披露」を皮切りに、南座はじめ全国20カ所で襲名公演を開催。「繁昌亭大賞」爆笑賞を受賞。2013年 「咲くやこの花賞」大衆芸能部門を受賞。2015年 上方落語家として初となるフェスティバルホールでの独演会を2700名と満員のお客様を集めて開催されました。2020年 初の著書『春蝶の千夜一夜の物語』第一巻を出版、2023年まで二巻、三巻を出版。近年、【桂春蝶の落語で伝えたい想い】をシリーズ化し『明日ある君へ~知覧特攻物語~』『約束の海~エルトゥールル号物語』『手紙~親愛なる子供たちへ~』『ニライカナイで逢いましょう〜ひめゆり学徒隊秘抄録〜』『茶粥屋綺譚』『行と業~わたしは千日回峰行を生きました~』など創作落語を次々と発表。その勢いはコロナ禍でも止まることを知らず、2020年『石と夕陽の間のペロリ』、2022年『お父さんのバックドロップ』、『ハマナスの誓い』と、唯一無二の世界を生み出し続け、各公演は常に満席と大人気。そして2024年芸歴30周年と【伝えたい想い】の10作目を記念して、自身のルーツを探る作品『太郎と太陽と大』を創作。太陽の塔の創造主。岡本太郎の思いを落語で紐解く物語を各地で公演されています。先週のシアタードラマシティ公演もスタンディングオベーションの拍手が鳴りやまない感動につつまれました。今夜は15年ぶりの出演、いま最もお客様を集める落語家、「大ちゃん」との再会が待ち遠しかったノイリンです。