おとなの文化村 (160回) 建築物ウクレレ保存計画 伊達伸明さん
さて今夜のこのコーナーは取り壊しがきまった建築物の廃材の一部を使ってウクレレ作るというユニークなアート活動を続けておられる建築物ウクレレ化保存計画~伊達伸明さんです。
伊達さんは1964年兵庫県生まれの47歳。京都市立芸術大学美術学部工芸科において漆工芸を専攻されます。学生時代から木材や漆などを使ってテーブルなどを作ることに熱中、それが高じてオリジナル楽器づくりの世界に入っていく伊達さん。そして行き着いたのが建物そのものを楽器にするといった突拍子もないアイデア・・取り壊される建築物の廃材から、楽器作りで鍛えた手先の技術でウクレレを作り保存する活動に取り組み始めたのが2000年以来現在まで、およそ60本以上の作品~つまりは60軒以上の建物の解体に立会いその廃材からウクレレを作ってこられました。「楽器は器であり、演奏家や所有者の思いがちあふれて音となる・・建物もまた日々の暮らしの営みを受け入れて守ってきた器であり、このウクレレを作るという作業、それはその器の姿形を少しだけ変える作業に過ぎない・・」このことをセプトに今日も新しい廃材と格闘している伊達さんです。今夜は建築物ウクレレ化保存計画というユニークなプロジェクトの全貌を語っていただきます。