おとなの文化村 (173回) ミステリー作家 有栖川有栖さん
今夜は大阪にこだわり大阪に住み続け活動されている。人気ミステリー作家、有栖川有栖さんにお越しいただきました。
有栖川さんは1959年大阪市のお生まれ。シャーロック・ホームズや江戸川乱歩などの作品に出会いで推理小説ファンになり、11歳のときに初めて小説を書き、「将来の夢」を推理作家にされます。そして、中学三年の時、江戸川乱歩賞に投稿されますがあえなく落選。大学は同志社大学に進学、迷うことなく推理小説研究会に所属され、研究会の機関誌に作品を書くにあたって、有栖川有栖という筆名を生み出され、以降この筆名で現在まで活躍されことになります。そして大学を卒業後は会社員生活の傍ら小説を書き続けられ、1989年に『月光ゲーム』で遂に作家デビュー。その後1994年以降は専業作家として活動を開始。1995年、大阪市主催の咲くやこの花賞(文芸その他部門)を受賞。1999年より、綾辻行人さんと共同で犯人当てドラマ『安楽椅子探偵シリーズ』(朝日放送)の原案作成などの活動をされます。そして2000年には、本格ミステリ作家クラブが結成され、初代会長に・・以降は、2003年『マレー鉄道の謎』で日本推理作家協会賞受賞。2008年『女王国の城』で本格ミステリ大賞受賞。また2008年からは、作家志望者のための「創作塾」の塾長を務められていて、後進の育成にも尽力されている有栖川さん。現在は、探偵を異にする三つのシリーズを書き続けていらっしゃいます。主な小説作品『双頭の悪魔』『長い廊下がある家』『真夜中の探偵』など。エッセイ集に『本格ミステリの王国』『有栖川有栖の鉄道ミステリー旅』など。今夜は大阪にこだわる作家有栖川さんの見るわが町大阪を深く探っていきたいと思います。