おとなの文化村(277回) 日本テレマン協会代表 中野順哉さん
今夜は今年創立50周年を迎えたバロック時代の作曲家テレマンの音楽を現代に伝える日本テレマン協会の代表である中野順哉さんにおこしいただきました。
中野さんの本来のご職業は作家です。小説を作家・阿部牧郎さん、浄瑠璃台本を人間国宝の七世鶴沢寛治さんに師事されました。そして、関西学院大学文学部フランス文学科在学中より日本テレマン協会の活動にライターとして参加。1993年には協会の季刊誌である「ゲオルク」を立ち上げ、1995年には編集長に就任。2000年には、伴ピーアール社製の琵琶湖浄化の紙(レイクパピルス)を、チラシ、プログラムやゲオルクの表紙にとりあげ、協会の活動が年間5000トン以上の湖水を浄化することになるというこの企画は、当時テレビ、ラジオ、新聞等で大きく取り上げられ話題となりました。また同じ年の9月、日本テレマン協会第137回定期演奏会「ヘンデル・オラトリオ本邦初演シリーズ『スザンナ』」において、ナレーション用の講談台本を執筆。これを機会に講談師の旭堂南左衛門さんとともに創作講談を手掛けることに。現在まで、各地の歴史を掘り起こし創作講談と音楽のコラボレーションをプロデュースしながら、文化振興につとめていらっしゃる中野さん。講談は処女作「ヘンデル一代記」にはじまり、すでに90作以上にのぼるとか。そして作家活動としては2000年に「小説・延原武春」を出版。現役の音楽家を題材にしたこの作品は、メディアで話題となるなど大活躍。今夜はともに歩んでこられた日本テレマン協会の代表として50周年を迎えて展開されている様々な企画についてたっぷりと伺います。