おとなの文化村 (120回) 陶泉 御所坊の15代目当主 金井啓修さん

日本三大古湯のひとつ 有馬温泉に800年以上も続く、老舗温泉旅館「陶泉 御所坊」の15代目当主、金井四郎兵衛こと 金井啓修さんです。

金井さんは1955年のおうまれ、両親が経営する木造の老舗旅館は古めかしく、経営は景気の波に左右され、当初は旅館を継ぐことは考えずに画家になるべく準備を始めますが 様々な理由で頓挫・・ そして有馬を離れ北海道定山渓温泉に働いていたある時、十和田湖のレストランでおいしいピザに出合います そしてその主人が「都会から人を呼べる店にしたい」と話されたたことに共感を覚え、有馬に多く残る空き地を使って何かできないかとのアイデアが湧き出し、1977年有馬に戻られ観光協会青年部を設立し活性化に取り組みはじめることとなります。そして1981年26歳にして15代目当主を継ぎ 個人客をターゲットとした個性的な宿作りをめざし 多くの革新的なアイデアを実現していかれます。また地域の活性化という面でも 競売にかかっていた旅館を改装し「有馬玩具博物館」をオープンさせたり 商店街の空き店舗を利用しての飲食店経営や 地サイダーブームのさきがけとなる「有馬サイダー」のプロデュースなど・・まちづくりの牽引役の中心として大活躍・・そしてその活躍が評価され 国土交通省が選定した「全国100人の観光カリスマ」 そして内閣官房の「地域活性化伝道師」等に任命され多忙な毎日を送っておられます。かつて伊藤博文、谷崎潤一郎も通った老舗旅館「陶泉 御所坊」そして有馬の地を舞台に 他地域との連携も視野にいれて 全力で走り続ける金井さん。今夜は 湧き上がる温泉のごとく湧き出るまちづくりのアイデアの秘密にせまります。

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おとなの文化村 (119回) 岡珈琲店の三代目 小川清さん

今夜のお客様は大阪本町北船場という都会のど真ん中にある大正10年創業のちっちゃな珈琲店、オリジナルローストの珈琲とオリジナルドーナッツにこだわりを持つ平岡珈琲店の三代目小川清さんです。

小川さんは 1957年大阪船場のお生まれ。愛珠幼稚園  愛日小学校  船場中学校。そして大手前高校と商都大阪の中心で育った生粋の大阪人。関西学院大学を卒業後、3年間小さな広告代理店で広告に関するあらゆる職種を経験したのちに大大阪の時代から連綿と続く老舗の珈琲店である実家の平岡珈琲店の三代目店主にお店をギャラリーにしたり 小さなコンサートをしかけたりと様々な文化イベントを仕掛けていくなかでこの番組でも以前紹介しFM大阪で特別番組にもなった。淀川の治水に生涯を捧げた明治の偉人「大橋房太郎」の存在を知り 彼の業績を再評価するため「大橋房太郎を語る集い」を有志とともに設立。講演会等の活動をこれまで行ってこられました。そして 大橋房太郎の淀川改修からちょうど100年となる今年8月これまでの活動の集大成として「淀川の治水翁 大橋房太郎伝」を 東方出版から出版されました。今夜は 大大阪時代から続く珈琲店店主から見た地元大阪船場の変遷と ライフワークともいえる「大橋房太郎」について熱く語っていただきます。

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おとなの文化村 (118回) スペシャルオリンピックス実行委員会委員長 馬場桂一郎先生

今夜のお客様は11月5日から7日まで ここ大阪を舞台に開催される知的発達障害をもったアスリートたちのスポーツの祭典スペシャルオリンピックス日本 夏季ナショナルゲーム・大阪の実行委員会委員長で 大阪信愛女学院短期大学教授の馬場桂一郎先生です。

馬場先生は1945年北京のおうまれ第二次大戦の終戦とともに日本に家族とともに帰国。小学生のときまで高知で暮らした後 大阪に・・そして大阪府立北野高校をへて神戸大学に入学され教育学部体育科をご卒業。子どもたちの体育を通しての発育・発達の研究中心にした体育社会学の分野の主な研究分野として現在は大阪信愛女学院短期大学の教授で 初等教育科長を務めていらっしゃいます。主な著書としては「遊びで育つ子どもたち」「外で元気に遊ぼう」「世界の子ども遊び辞典」「続・世界の子ども遊び辞典」等、馬場先生とスペシャルオリンピックスとの出会いはご家族に知的発達障害のかたがいらっしゃったことからで現在は大学での講義や各地での講演の傍ら、あとちょうど1ケ月に迫ったスペシャルオリンピックス日本 夏季ナショナルゲーム・大阪の成功に向けて忙しい日々を送っておられます。今夜は開催間近のスペシャルオリンピックスや先生のご専門の子どもの遊びの世界のお話などを伺います。

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