おとなの文化村(864) グランドサロン十三 宮田泰三さん
今夜のお客様は、昨年11月 第852宮田さんは回に出演いただいた「グランドサロン十三」経営の宮田泰三さんです。
宮田さんは1969年大阪市生まれ、3才まで淀川区十三で過ごされました。1992年、大学を卒業し鉄道会社に就職。およそ30年間、本社や地方支社、お客様センター等にて勤務した後、2020年に賃貸不動産と老舗キャバレー「グランドサロン十三」の事業を先代である父から承継されました。
コロナ禍を乗り越えた2021年暮れから、キャバレーの営業外の日時に貸切利用する「貸会場事業」を本格展開し、集客イベント・貸切パーティ・撮影等に活用され世間に知られるようになり、キャバレーの営業にも好影響を与えているそうです。「キャバレー」は昭和30~40年代に全盛期を迎えた娯楽場。日本の経済成長率が年平均10%を超えるほど元気な時代に、猛烈にあるいは活き活きと働いた方々の息抜きや娯楽の場として、広くて煌びやかなキャバレーは多くのお客様ともてなすホステスで連日賑わったといいます。しかし時代の流れと共に全国的なキャバレー人気は徐々に衰退していき、特に2010年代には全国のキャバレーが設備老朽化や収支悪化などにより残念ながら閉店を余儀なくされてしまいました。宮田さんは、1969年創業のグランドサロン十三を「文化施設」と捉え、いまや全国でも希少となったキャバレーの現役営業と新たなニーズである貸会場事業を通じて、より多くの方々に活用され、また十三の地域振興にも貢献したいとの思いで経営をされています。ノイリン、のぐったんの地元、難波千日前の「ユニバース」閉館のニュースとともにまたキャバレーが注目されるいま、宮田さん、再びのご登場です。