おとなの文化村(887)  歌舞伎「晴の会」 片岡千壽さん 片岡りき彌さん

今夜のお客様は今年10回目を迎える第十回あべの歌舞伎「晴の会」から片岡千壽さん、片岡りき彌さんのお二人にお越しいただきました。

片岡千壽さんはこの番組4度目のご出演、芝居心とセンスの良さを感じさせる女方。松竹・歌舞伎塾第1期生で、平成11年3月に大阪松竹座の『仮名手本忠臣蔵』の村松三太夫ほかで初舞台。12月に片岡秀太郎に入門し、片岡千壽郎を名乗る。平成24年12月に南座での『廓文章』の仲井およしで片岡千壽と改め名題昇進。日本俳優協会奨励賞。平成25年咲くやこの花賞。『大當り伏見の富くじ』の犬の小春、『あらしのよるに』の狼ぱりい、『源平布引の滝』葵御前などで活躍。令和2年の京都顔見世では師匠の持ち役だった『廓文章』の女房おさきに抜擢された。屋号は松嶋屋。片岡りき彌さんははかなげで優美な風情が光る女方。松竹・上方歌舞伎塾第1期生で、平成11年3月に大阪松竹座での『仮名手本忠臣蔵』の間瀬九太夫ほかで初舞台を踏んだ。12月に片岡秀太郎へ入門し、片岡りき彌を名乗る。遊女や傾城、腰元、官女など芸域を広げている。上方歌舞伎会では『熊谷陣屋』の藤の方、『絵本太閤記』の初菊など女方の大役に挑戦している。令和3年12月南座の『三人吉座』の夜鷹おとせで名題昇進。屋号は松嶋屋。

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