おとなの文化村(490) 文楽太夫 豊竹咲甫太夫さん

今夜のお客様は来年1月「六代目竹本織太夫」を襲名される文楽太夫「豊竹咲甫太夫」さんです。

豊竹咲甫太夫さんは1975年(昭和50年)大阪市南区、いまの中央区西心斎橋のお生まれ。おじいさまが文楽三味線の二世鶴澤道八、おじさまが人間国宝・鶴澤清治というおうちに育ち、ご本人は文楽太夫を志さし、地元の小学生だった8歳の時、豊竹咲太夫に入門、豊竹咲甫太夫を名乗られます。1986年(昭和61年)国立文楽劇場での素浄瑠璃の会、『傾城阿波の鳴門・巡礼歌の段』のおつるでデビュー。1993年(平成5年)国立文楽劇場『団子売』で文楽初舞台を踏まれました。大阪と東京での文楽の舞台のほか、NHK教育テレビ『にほんごであそぼ』レギュラー出演や講演、地元大阪の小学校で文楽学習の講師を引き受けるなど、太夫・三味線・人形が一体となった、大阪で生まれた世界文化遺産・文楽の素晴らしさを広めるべく多方面で活動を続けて来られました。2000年(平成12年)「因協会奨励賞」を、2004年(平成16年)第32回文楽協会賞、2006年(平成18年)大阪舞台芸術新人賞、2007年(平成19年)国立劇場文楽賞文楽奨励賞、平成22年度咲くやこの花賞、平成25年松尾芸能新人賞、平成25年度大阪文化賞グランプリなど数多くの賞を受賞。次代の文楽を担う太夫のひとりとして活躍されています。そして来年1月に、師匠の豊竹咲太夫さんの父で人間国宝だった八代目竹本綱太夫の前名「竹本織太夫」の六代目を襲名されることになりました。今夜は、国立文楽劇場11月公演でお忙しいなかをスタジオにお越しいただき、来るべき襲名披露公演を前にその思いをお伺いしたいと思います。地元南中学校の先輩でもあるノイリン・ノグッタンよろしくお願いします。

これに関連する記事

WordPress Themes