おとなの文化村(491) 南河内万歳一座 内藤裕敬さん
今夜のお客さまは「南河内万歳一座」座長の内藤裕敬さんです。
内藤さんは1959年、栃木県生まれ。高校生の時に唐十郎さんの状況劇場「蛇姫様」を見たことがきっかけで芝居の道へ進まれます。1979年、大阪芸術大学・舞台芸術学科に入学。秋浜悟志先生に4年間師事。1980年、大阪芸術大学の有志で「南河内万歳一座」を旗上げ、第一回公演では唐十郎さんの「蛇姫様」を上演。それ以降は全作品の作・演出を内藤さん自身が手掛けられてきました。現代演劇の基礎を土台として、常に世の中を俯瞰した作品には定評があり、この番組に前々回ゲスト出演いただいた世界的ピアニスト「仲道郁代」さんとのコラボ企画は20年あまりにわたって続いています。劇団以外の作・演出も多く黒木メイサ、倉科カナ、薬師丸ひろ子、中山美穂などテレビ・映画で活躍する女優さんの初めての舞台出演を演出されるほか、最近では講演活動や市民参加型作品に関わる機会も増え、2015年から母校、大阪芸術大学舞台芸術学科の特任教授に就任、後進の指導に積極的に取り組んでおられます。1988年「大阪市・咲くやこの花賞」、1997年「第3回OMS戯曲賞」、2000年「第7回読売演劇大賞・優秀演出家賞」、2010年「文化庁芸術祭・優秀賞」など数々の賞を受賞、関西小劇場界をけん引してきた内藤裕敬さん。2020年の劇団創立40周年を前に、今年からが南河内万歳一座にとって大事な4年間になると語られます。今夜は来たる12月7日に大阪一心寺シアターで初日を迎える「びっくり仰天街」、大阪公演を前に、そんな思いたっぶりお伺いします。奇しくも内藤さんの恩師、秋浜悟志さんの大学後輩にあたるというノイリン、よろしくお願いします。