Posts tagged: music2022/11

音楽749 ジョンとポール

11月は今年買った、まだ紹介していないのCDを紹介します。
本日はジョンとポールのレコード「ONGAKU/GOD SAVE THE MEN」からお届けします。
1.夢について(パレルガ・ヴント・パラリポーメナのCDから)

2.ONGAKU ( Words & Music by 坂本龍一)

3.GOD SAVE THE MEN

シンプルでいて奥行きと味わいのあるカヴァーの数々で多くの音楽好きを魅了してきたジョンとポールが今回取り上げるのは、Y.M.Oのアルバム『浮気な僕ら』に収録されている坂本龍一作による名曲「ONGAKU(音楽)」と、鈴木慶一『GOD SAVE THE MEN(優しく骨のない男)』の2曲!
アレンジに古川麦を迎え、その味わい深いギターとヴォーカルを軸に、リムショットの効いたボサリズム、優美なストリングスやフルートを織り交ぜたAntonio Carlos Jobimを彷彿とさせるスタイルで再解釈した「ONGAKU」
オーガニックなアンビエンスを彩るブラスセクションの広がりに、その味わい深いヴォーカルとギターを軸に、ピアノやコーラスを交えた、なんともハートに染み入るボサスタイルでカヴァーされた「GOD SAVE THE MEN」
ただ隠れた名曲を引っ張り出して意外なアレンジを施した、というDJ的なカバーではなく、ジョンとポールが唄うことで、オリジナルとは異なった意味を帯びるマジックがここに。 カバーアートは勝山八千代、京都、修美社にてシルクスクリーン印刷。

「ジョンとポール」Profile
広島県呉市在住の土肥雅樹による一人ユニット。桑沢デザイン研究所卒。「ジョンとポール」というアーティスト名は誰も思う世界的バンドのメンバーとはほぼ全く関係ない。たくさんのネコに囲まれた部屋でレコーディング、ジャケットのイラストから曲のミックス、サンプル版の制作に到るまで全てを一人で行うのがジョンとポールのスタイル。 どこか新しくて不思議。それが普遍的な表現に消化しているのは、きっと可笑しさとゲイキュつ性がうまく盛り込まれているからなのだろう。

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音楽749 tenniscoats

11月は今年買った、まだ紹介していないのCDを紹介します。
本日はtenniscoatsの2012年のリマスター盤として再発!「Papa’s Ear」から紹介します。

1.日が昇る

2.空気の底

3.パパイヤ

今から10年前、日本が誇るポップ・デュオ、テニスコーツはスウェーデンのポスト・ロック〜エレクトロニカ・トリオ、テープとともに『Papa’s Ear』を作り上げました。2007年の作品『Tan-Tan Therapy』につづき、テープの助力を得て作られ、スウェーデンのHapnaからリリースされたこの作品は、テニスコーツが書いた曲をお互いに完全に打ち解けた状態で演奏し、優しく寛大な方法でアレンジした、結びつきの強いミュージシャン集団による探究的な音楽の美しい記録でした。この度、リリースから10年を経て、ドイツのMorr MusicとAlien Transistorのコラボレーションにより、ボーナストラックを加え、リマスター盤として再発。初めてヴァイナルとしてもリリースされます。

名曲「バイババビンバ (Baibaba Bimba)」を収録した『Tan-Tan Therapy』に続き、2度目のコラボレーションとなる本作。テニスコーツのさやと植野隆司は、不思議で優しいフォーク・ポップのセンスと、ストレートでありながら豊かなメロディーを得意としています。テープのメンバーであるヨハン・バットリングとトーマス・ハロンステン、そしてゲストのフレドリック・リュングクヴィスト、ラース・スコグルンド、アンドレアス・セーデルストローム、アンドレアス・ウェルリンは、スウェーデンのジャズ界で寛大かつ創造的な存在として、限りない工夫を凝らして曲に影を落とし、時に思いがけない方向へ、時に最も柔らかい筆跡と優しいトーンでメロディを枕のようにしてテニスコーツの美学の核を際だたせています。

ボーナストラックとして、同じくHapnaから2008年にリリースされたテニスコーツとテープのスプリット7インチ・シングルから2曲「Come Maddalena」(テープ名義曲でテニスコーツと二階堂和美をフィーチャーしたエンニオ・モリコーネの曲のカヴァー)と「ルーティー・ルーティー」を追加収録。

アーティストについて
1996〜1997年に結成。メンバーはさやと植野隆司、国内外の数々のミュージシャン、アーティストと共同制作、ライヴ共演を行いサウンドは変容する。1999年に『テニスコーツのテーマ』を自主レーベルmajikickよりリリースして以降、『エンディングテーマ』(2002)、『ぼくたちみんなだね』(2004)、『ときのうた』(2011)、『Music Exists』シリーズなどをリリース。共作アルバムでは、スウェーデンのバンドTapeとの『タンタン・テラピー』(2007)と『Papa’s Ear』(2012)、スコットランドのザ・パステルズとの『トゥー・サンセッツ』(2009)、U.Sのジャド・フェアとの『エンジョイ・ユア・ライフ』など。他にも共作者は枚挙にいとまがない。

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音楽748 yojikとwanda

11月は今年買った、まだ紹介していないのCDを紹介します。
本日はyojikとwandaのファーストアルバム「DREAMLAND」から紹介します。

1.Honey Moon #3

2.この町が好き #7

3.風の道 #8

まっすぐな歌声で真理を突くyojik、美しく耳馴染みのいい旋律をさらりと編みこむwanda、彼女と彼が奏でるポップネスは、時にあまりに真っ当すぎて、春の心地良いそよ風のような後味を残して通り過ぎて行く。でも、yojik とwandaの歌はそんな類いのものでありながら、ちょいと違う、と思う。ちょいとって何だって話だけど、違うものは違う。このちょいとが言葉にするのが難しいから、「センス」だの「良質な」なんて曖昧な言葉で濁すのかもしれない。彼らの歌が「ちょいと違う」最大の理由は、「経験」と「自意識の希薄さ」だと思う。そしてそれは、若さや初期衝動で動くにはちょっと歳を取り過ぎた音楽家たちが、この先向き合っていくべき大切な問題だと思う。
もちろん、yojik とwandaの「音楽家としての経験」はそんなに長くない。歌を奏でるハリネズミyojik にいたっては、突如人前で歌うことを始めたのは、この10年くらいのもの。それもひっそりと、自らの生活を大きく変えることなく。彼女の声から「自分探し」的な自意識がまったくもって聞こえてこないのは、そんな彼女の「人としての経験」が成熟したものだから、だと思う。
あるときは包み込むような優しさを、そしてあるときは、現実を突きつけるような厳しさをみせる歌、それがyojik の歌。コンポーザー/ギタリストwandaは、音楽家として「天賦の才を与えられた」部類に入る存在、だと思う。人間としては……どうなのか、それは知らない。でも、この類まれなるメロディメイカーは、美しい旋律と夢のような言葉を魔法のように編みこんでいく。ただ凄いのは、それが「とんでもないこと」ということを聴き手に気づかせないこと。「スゲェだろ、俺」と声高に叫ぶのではなく、気付くと隣に座ってるような自然な立ち居振る舞いで。それがwanda の編み出すポップ・ミュージック。
そんな2人は、決して「彼」と「彼女」なんかじゃない。と、言うより、とあるネット上の「歌ってみた」楽曲をアップするようなサービス内で、顔はもとより、年齢やどこに住んでいるかさえも知らずに出会い、お互いの楽曲自体に感銘を受けてカバー、自然な経緯でコンビを組むことになったのが約10年前。そこからひとつひとつ、楽曲ファイルのやり取りでオリジナルな音を模索し始め、『DREAMLAND』アルバムを完成。コレが素晴らしい。wanda のギターをベースに宅録の可能性を追い求めた『DREAMLAND』、


 

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