おとなの文化村(393回) 人形座「木偶舎」主宰 勘緑さん

今夜のお客さまは、人形座「木偶舎」を主宰されている「勘緑」さんです。

勘緑さんは、1955年徳島県池田町の生まれ。高校の頃から人形を遣い、早稲田大学で演劇を専攻、中退して1977年文楽の世界に飛びこみます。1979年、人間国宝・二世桐竹勘十郎師に入門。1987年から、同じく人間国宝の三世吉田蓑助師に師事されます。そして、人形浄瑠璃の普及・発展と文楽人形の新しい可能性を求めて、2012年1月、33年間在籍した文楽座を辞しフリーの人形遣いとなります。主催する「木偶舎」では、各地で自然との融合や他ジャンルの音楽・演劇との接点を求めた文楽人形の可能性を追求し、劇場の枠を越えた独自の野外劇場を企画・演出(「母情落日斧」「化身恋終焉」など文楽の新作の脚本・演出)を手掛け話題に。2012年9月 音楽と伝統芸能とのコラボレーションとなる 音楽人形劇 「新釈 姥捨山」を発表。2013年5月には人形とバレエが融合した作品「ペトルーシュカと私」、2014年3月に講談、シャンソン、フレンチジャズとの共演「愛の讃歌 エディット・ピアフ物語」に参加。一方、全国各地の人形芝居の指導・演出や、徳島県の農村舞台復活にも積極的に取り組み、「勘緑塾」という、三人遣い人形の基本操作を習得するための教室を、徳島市 福岡市 大阪市で開塾。プロのみならず、アマチュアの人形遣いも養成されています。そして、来る1月31日、人情浄瑠璃ゆかりの地・道頓堀で「浄瑠璃へ行こう!~エディット・ピアフ物語」を再演されることになりました。今夜は、公演のご紹介をはじめ、勘緑さんの活動に迫りたいと思います。

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