おとなの文化村(817) 文楽役者 十一代豊竹若太夫(六代豊竹呂太夫)さん
今夜のお客様は来月、大阪国立文楽劇場で十一代豊竹若太夫を襲名される豊竹呂太夫さんです。2017年4月、六代豊竹呂太夫襲名の時にご出演いただき、今回2度目の文化村にお越しいただきました。
六代豊竹呂太夫、本名林雄二さんは昭和22年4月生まれ大阪住吉区ご出身。昭和42年に入門し豊竹英太夫と名乗り、翌年初舞台。 祖父の十世豊竹若太夫(人間国宝)の豪快と師匠の竹本越路太夫(人間国宝)の品格、その双方を踏襲し、剛柔兼ね備えた語り口で魅了する大夫さんです。 昭和46年の国立劇場奨励賞、昭和53年には文楽協会賞、平成15年国立劇場文楽賞文楽優秀賞を受賞。 平成29年4月六代豊竹呂太夫を襲名、JXTG音楽賞邦楽部門(日本の音楽文化に大きく貢献した人に贈られる賞=旧モービル音楽賞)を受賞。平成30年国立劇場文楽賞文楽優秀賞、令和元年大阪市民表彰。令和4年4月、重要な場を語る太夫に与えられる最高位の「切場語り」に昇格。 令和4年度文化庁長官表彰を受賞されました。浄瑠璃世界に文学と音楽の視点から迫まる「ゴスペル・イン・文楽」に代表される新作にも取り組み、能・狂言・落語・クラシック・オペラ・現代詩などとのコラボにも挑戦するなど幅広く活躍。そして来月6日から始まる「大阪国立文楽劇場4月公演」で十一代豊竹若太夫を襲名されます。さあひと月早く、待ってました!若太夫さんのご登場です。