おとなの文化村(799)  堺 あなご専門店 松井利行さん

今夜のお客様「堺 あなご専門店・株式会社松井泉」代表取締役社長、松井利行さんです。

松井さんは1969年6月堺市のお生まれ、松井泉の創業は1968年11月、お母さんのお腹にいる時からあなご屋だった松井さん。早稲田大学教育学部理学科生物学専修に進学、卒業後は明石の株式会社大善さんで1年間あなごの修行。その時のあこがれが、卸売り専門だった松井泉のブランド化を推し進める原点となりました。修行を終えた後、ニュージーランドに2週間の一人旅、この海外旅行経験がのちの「とにかく何とかなるという根拠のない自信」につながったそうです。松井泉入社後、先代であるお父さんのもとあなごの加工や大阪中央卸売市場の店舗で販売の勉強。お得意様の窓口として営業やクレーム処理と経験を積み、33歳の7月代表取締役に就任。加工卸で一般的には無名だった松井泉の名前を知ってもらおうと小売店での店頭販売を始め、ブランド化を推進。初めての大丸百貨店心斎橋店食料品売場では、緊張の中、必死で声を出して朝焼きあなごの販売をしたことも懐かしい思い出です。当時は『大阪市中央卸売市場に店舗がある松井泉』としての出店でしたが、転機となったのは2010年、北大路魯山人さんの書物に出会い、昔は堺はあなごの町だったと知ったことでした。もう一度あの頃の活気を取り戻そう、堺をあなごで盛り上げようと『堺あなごプロジェクト』を一人で立ち上げ、奈良の書家『安川眞慈先生』によるロゴを掲げた『堺あなご専門店 松井泉』がスタートしました。堺あなごプロジェクトでは『堺あなごマップ』を自費出版。秋の旬を知ってもらおうと日本記念日協会に申請登録し「11月5日はおいしいあなごの日」を制定。堺市公認『堺あなごグルメマップ』の作成、堺市役所で堺あなご祭りを開催。全国のあなごの名産地が堺に集まる『全国あなごサミット』を2万人の来場者のもとに主催。阪堺電車を貸し切り『あなご列車』の運行、あなごの駅弁『ちん電あなご寿司』を販売。地元の小学校であなごの授業も行い子どもたちにもあなごの素晴らしさを伝えるなど、堺市のふるさと納税返礼品にも選ばれる人気商品となるなか日々、あなご屋社長として東奔西走する松井利行さん、今夜の行脚はいよいよ「おとなの文化村」ご出演です。

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おとなの文化村(798)  純情レコード 水無月 純さん

今夜のお客様は作詞・作曲家、純情レコード代表の水無月純さんです。

水無月さんは1952年奈良市生まれ、奈良育ち。1970年、奈良の名門校東大寺学園を卒業、関西経理専門学校学び、松下冷機、シャープ郡山工場に勤務。1986年お父様の勧めで自営業に転身。奈良市にスポーツセンターを設立、代表に就任。1988年頃から歌謡曲・演歌の作詞、作曲の投稿を始め、音楽雑誌「演歌ジャーナル」「カラオケ大賞」レコード制作協会企画「あなたの歌大賞」などに入選をくり返し、あの横山やすしさんから才能があると絶賛されというエピソードも・・・。そんな2000年、代表をつとめるスポーツセンターが倒産、これを機に音楽家(作詞家・作曲家)としてのキャリアをスタート。2005年個人レーベル「オフィス水無月」を立ち上げCD製作を開始。親子漫才として人気の「三吾・美ユル」さんに『一歩二歩三歩』を楽曲提供。2010年友沢かつ美が歌う『好き好き夕張メロン』が北海道から全国的な話題となる矢先、過労とストレス過多により心肺停止、救急車の中で一命をとりとめるというアクシデントに見舞われました。2013年イラストレーター・画家として活動していたファイブSEASON「鈴御(りんご)はん」に楽曲提供をスタート、レーベル名を「オフィス水無月」から「純情レコード」に改めミニアルバムCD『小夜曲』を製作。2014年、故・坂本龍一さんのラジオ番組『RADIO SAKAMOTO』(J-WAVE)のデモテープオーディションに応募、作詞作品『パールシティに乾杯』が入選。このあたりのお話は2017年4月にりんごさんが出演した第467回でご紹介しました。「お社長」というニックネームで呼ばれる水無月さん、大の偏食家でおしゃべりも苦手という水無月さん、今夜は何を語ってくれるのでしょうか・・・

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おとなの文化村(797)  ubies(ユビエス) 庄野裕晃さん

今夜のお客様は越境クリエイターエージェンシー「ubies(ユビエス)」代表、庄野裕晃さんです。

庄野さんは1969年名古屋市のお生まれ。大阪府立泉北高校から関西大学商学部に進学、1994年に卒業後、写真やイラストのライセンス事業を行う「株式会社キャラクターハウス」に入社。まだ認知されていないイラストレーターの才能を見出して、その価値を高める仕事を追求したいと思い、1999年にイラストレーターエージェンシーの「vision track(ヴィジョントラック)」を設立。2013年から市場をアジアへ広げ、イラストレーターのほか、フォトグラファー、グラフィックデザイナー、メディアアーティストなど様々なジャンルにおいて、次世代を担うクリエイターをフィーチャーした「世界を熱くするアジアンクリエイター150人」をPIE Internationalから発行。その際に得たアジアでのネットワークを活かして国際アートフェア「UNKNOWN ASIA」を立ち上げ、2017年アジアを舞台に、国を超えてクリエイターが活躍するための越境クリエイターエージェンシー「ubies(ユビエス)」を設立。そして、10月17日京都髙島屋S.C. T8内 4Fにオープンした、レコードをディグるような体験でアート作品と出会う常設ショップ「nuunu KYOTO」。運営する会社はノイリンが会長をつとめる「株式会社せのや」。このショップで企画・キュレーションを担うプロデューサーが庄野裕晃さん。今夜は「nuunu KYOTO」をはじめ庄野さんの活動をお伺いしたいと思います。



 

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