おとなの文化村(488) ゴッホの最期の手紙の画家 古賀陽子さん

今夜のお客さまは いま公開中の映画「ゴッホ 最期の手紙」の作画に携わった画家、古賀陽子さんです。

古賀さんは1986年生まれ、兵庫県西宮市のご出身。2005年から2006年に イギリスに留学。The University College for the Creative Arts(現在のUCA芸術大学)のfoundation courseにて絵画を学まばれました。2008年から2009年にかけてはイタリアへ留学。Accademia di Belle Arti di Firenze(フィレンツェ国立美術大学)にて絵画を学ばれます。そのあと2010から2013年には、イタリアの Russian Academy of Art in Florence(現Florence Academy of Russian Art)で絵画を学ばれました。2016年リトアニアで国立チュルリョーニス美術館賞を受賞。現在は、西宮を拠点に国内外で活躍されています。そして、2016年、世界で初の全編が動く油絵で構成され、ファン・ゴッホの名画の数々が彼自身の死の真相を再構築するアートサスペンス映画「ゴッホ ~最期の手紙~」の制作に日本からただ一人携わってこられました。今夜は公開中の話題作、俳優をつかって映像化し、その映像のコマを世界からオーディションで選ばれた画家125名が62,450枚のファン・ゴッホ風の油彩画に描いて、全編油彩画で映像化した画期的な映画「ゴッホ最後の手紙」の魅力、すばらしさをポーランドのスタジオで世界のアーティストたちとともに制作をを担当された古賀さん自ら、お話を伺いたいと思います。

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おとなの文化村(487) 旅芝居公演仲立業・山根演芸社 山根大さん

今夜のお客様は「旅芝居公演仲立業、山根演芸社」社長の山根大さんです。

山根さんは1961年のお生まれ、生まれも育ちも堺っ子で、ここ30年来は仕事場の通天閣のほとり通う日々を過ごされています。1983年大学を卒業、小さな編集プロダクションでの仕事を経て、高校で国語の常勤講師生活を3年ほど経験されました。そして1987年26才の時に、そもそもの家業であった山根演芸社の仕事に携わることになります。バブル景気の余燼がさめやらぬ時期で仕事量は右肩上がり、二代目のお父様のもと、まずは父の足らずを補うというところから始め、旅芝居という独特の世界を「文化」として捉えることをライフワークの一つに位置付けるようになっていかれました。いま、芝居台本や「旅芝居専門誌KANGEKI」への執筆活動もこなし、同時に旅芝居の特別公演の舞台口上や司会、カラオケ大会の審査員と多忙な日々を過ごされます。2010年、フランス、パリの日本館における旅芝居舞踊公演をプロデュース、フランス国立東洋言語文化研究所で「旅芝居とは何か」という講演をするなど幅広く活躍されています。2015年、先代のお父様が亡くなり、山根演芸社三代目に就任。読書・音楽・映画・旅と珈琲が人生の柱で、余技として新世界発のジャズレーベル「澤野工房」CDのライナーノートや作詞・作曲も手掛けるという自称「アンダーグラウンドな場所での何でも屋」と言う山根さん。今夜は大衆演劇の話題はもちろん、「大人の文化村」らしい楽しいお話が伺えそうです・・・

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おとなの文化村(486) ギャラリー風 泉井千恵さん

今夜のお客さまは「ギャラリー風」代表の泉井千恵さんです。

泉井さんは、大阪市内谷町4丁目のお生まれ、実家は鉄工所を経営されています。1983年、大阪成蹊女子短期大学を卒業、翌1984年にギャラリー風に入社。1989年に「仕事を継続させてくれる」を条件に結婚。いま代表をつとめる「ギャラリー風」は1974年に先代が創業、泉井さんは2012年から代表を引き継ぎ現在6年目。韓国とのつながりから韓国人作家の個展を開催、また韓国のアートフェアに継続出展するなど韓国美術界からの信頼が厚いギャラリーとして評価されています。また9年前に、若手作家自身が真に表現したいものを探求し、政策の方向性を探ることを応援するプロジェクトを立ち上げています。現在、一男一女の大学生の母でもあり、工場、廃墟めぐりや南方熊楠、鴨居羊子ファンだという泉井さん。今夜はそんな中から、来る11月に開催される「第5回 辺界のフロンティア、鴨井羊子編」のご紹介など、仕事と遊びの区別がつきにくいという日々を語っていただきましょう。

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