おとなの文化村(525) 西川流師範 西川梅十三さん

今夜のお客様は西川流師範の「西川梅十三(うめとみ)」さんです。

西川梅十三さんは昭和13年京都のお生まれ。9歳から西川流の日本舞踊を学び、先代家元「西川鯉三郎」の子役も務められました。戦後復興が緒についた昭和28年、15歳で北新地の芸妓になった梅十三さん。当時はまだ数十件のお茶屋が北新地にあったといいます。戦前は四花街が賑わい、商いの街大阪とともに栄華を誇っていましたが、戦後は大阪経済の低迷、バーやクラブ、スナックの台頭とともにその灯は消えつつあるのが現状です。そんななか、9歳から学び、数多くのお座敷で目の肥えた経済人、文化人の旦那衆に接して、引退後は西川流師範として芸を披露、後進の指導とともに往時の大阪を伝えつづける梅十三さん。先日、第21回「なにわ大賞」を受賞されたところです。今夜は、懐かしいお話しとともに、そのはんなりとした上方ことばもお聞きいただきたいと思います。

これに関連する記事

おとなの文化村(524) 近鉄アート館プロデューサー 松原利巳さん

今夜のお客さまは近鉄アート館プロデューサーの松原利巳さんです。

松原利巳さんは1951年、北海道のお生まれ。1972年、大阪の情報誌の草分け「プレイガイドジャーナル」に参加、演劇を担当しながら「黒テント」「状況劇場」「つかこうへい事務所」「東京ヴォードヴィルショー」「自由劇場」「上海バンスキング」「第七病棟~ふたりの女」などの大阪公演をプロデュース。1978年、中島陸郎さんとともに、阪急ファイブ「オレンジルーム~オレンジルーム演劇祭」を共同プロデュースされます。そとばこまち、劇団新感線、南河内万歳一座、MOPなどが登場し 関西の学生演劇ブームが盛り上がるなか、1985年、扇町ミュージアムスクエア、近鉄劇場、小劇場がオープン。近鉄劇場、近鉄アート館プロデューサーとして活躍されます。その後、神戸アートビレッジセンター、あまがさき近松創造劇場、大阪MBS劇場(現シアターBRAVA!)、大阪・アートフェスティバル、大阪・アジアアートフェスティバル、大阪城サマーフェスティバルなどに参画。国際児童青少年演劇フェスティバル大阪、咲くやこの花芸術祭など、さまざまな場で活躍を続けてこられました。そして2014年3月、復活した「近鉄アート館」プロデューサーにふたたび就任。取り組んでおられるプロデュースの一つが、関西の若手歌舞伎役者が活躍する「あべの歌舞伎・晴の会」の公演です。今夜は「関西演劇界の生き字引」と言われる松原さんから、ことし4年目を迎える「晴の会」公演のみどころなどたっぷりと語っていただきましょう。

これに関連する記事

おとなの文化村(523) 「第21回なにわ大賞」枚岡神社宮司 中東弘さん

今夜のお客様は「第21回なにわ大賞」を受賞された「枚岡神社」宮司、中東弘さんです。

河内國一之宮、枚岡神社宮司、中東弘さんは昭和16年大阪市のお生まれ。昭和35年、出雲大社で神職の資格を取得されます。大山祇神社(おおやまつみ神社)をへて昭和35年、春日大社勤務。南都樂所楽師として国内外で雅楽を演奏されるなど活動を続け、平成9年「春日大社権宮司」に就任。平成18年「白屋八幡神社(しらやはちまん神社)」宮司となり、平成21年に、 ダム建設工事の地滑り被害から社の再建を果たされました。同じ年に「枚岡神社宮司」となり、毎年12月23日に斉行される「注連縄掛(しめかけ)神事、通称「お笑い神事」の大笑いを地域の人々や参詣者に広く呼び掛け、その模様は各テレビ局で中継されるなど、全国的に有名なものとなり参加者は年々歳々増加の一途を辿っています。今夜は「第21回なにわ大賞・贈呈式」を前に、神話から学ぶ日本の文化伝承、発信に日々取り組まれる中東宮司の「大笑い」をお届けさせていただきましょう!

これに関連する記事

WordPress Themes