西心斎橋でユニークなカフェと雑貨店を併設した本屋さん「スタンダードブックストア」を経営する株式会社「鉢の木」代表取締役 中川和彦さんです。
中川さんは1961年東大阪市出身、府立八尾高校、大阪市立大学卒業。大学卒業までは大した目標もなかったところ、お父様が出版取次のサラリーマンから独立され本屋さんをナンバ高島屋の中に開業。その関係でしかたなく丁稚奉公のつもりで、よその書店に就職案の定。3カ月で辞めたくなるが人の紹介なのでと我慢。とりあえず1年間は勤めましたが結局友人のつてで建築事務所就職。ところが、もともと癌を患っておられたお父様がいよいよ危ないという事で10ヶ月後やむなく(株)鉢の木入社。しかもその直後お父様が亡くなられ、なんと25歳のときに社長就任。ところが その1年後運よく髙島屋のリニューアルにより地下の好立地のところに書籍売場移転。ほとんど人の助けで人もうらやむ売上に・・ しかし もともと本と雑貨を一緒に売りたい気持ちが強くあり、15年くらい前に見たアメリカのカフェ併設の大型書店が忘れられず、高島屋店の傍ら4年前にアメリカ村にスタンダードブックストアをオープン。蛍光灯が煌々と輝き入口を入ると他の書店と同じ風景が展開するような書店はイヤということで 弟さんとと相談し自分たちが行きたくなるような店にしようと決定。本の周辺のあれこれを提供する場を目指し、イベントを通じて作り手と買い手がコミュニケーションできる場を提供したい・・ 敷居の低い目的もなくふらっと立ち寄り思わぬ商品に出会う楽しみが提供できる・・ そんな本屋さんを目指してユニークなお店を経営する中川さんです。今夜はそんなユニークな本屋のおっちゃんからみたミナミの街場の昨日・今日・明日を語っていただきます。
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今夜のお客様は11月初旬に道頓堀「中座くいだおれビル」にオープン予定の「諸国漫遊・大阪マーケット」に出店される 今話題の植物工場で水耕・養液栽培による無農薬野菜を生産販売している株式会社みらくるグリーンの代表取締役五唐秀昭さんです。
五唐さんは1959年大阪府和泉市のご出身。1978年に 大阪信用金庫に入庫され お堅い金融の世界で25年間活躍されますそしてその中で 縁あってある農業法人の事業拡大のお手伝いをするなか、「家族が食べるものだから農薬はほとんど使っていない。出荷用でないから安心して食べてくれ」 という声に驚き、そして「農業は儲からない」という農家の歎きを目の当たりにします。生産者が食べないような野菜が市場に出回っている現状、また新規就農、個人・法人が認定農家になる難しさ、 特に大都市では歓迎されないということなど、農業全般に関する大きな疑問がわいてきた五唐さんは“安全で安心して食べられる野菜づくり”、そして“やり方次第では農業も儲かるビジネスになるはずだ”という信念のもと「みらくるグリーン」を2006年に起業。栽培方法の確立や顧客の獲得などに苦労されましたが現在はレストランなどに販路が徐々にひろがり 事業も順調に拡大しており このたびの 「諸国漫遊・大阪マーケット」への出店となりました。安全で低コストな野菜を作りで消費者の期待に応えたいとのコンセプトで新しい農業に挑む五唐さん、今夜はその思いを熱く語っていただきます.
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日本三大古湯のひとつ 有馬温泉に800年以上も続く、老舗温泉旅館「陶泉 御所坊」の15代目当主、金井四郎兵衛こと 金井啓修さんです。
金井さんは1955年のおうまれ、両親が経営する木造の老舗旅館は古めかしく、経営は景気の波に左右され、当初は旅館を継ぐことは考えずに画家になるべく準備を始めますが 様々な理由で頓挫・・ そして有馬を離れ北海道定山渓温泉に働いていたある時、十和田湖のレストランでおいしいピザに出合います そしてその主人が「都会から人を呼べる店にしたい」と話されたたことに共感を覚え、有馬に多く残る空き地を使って何かできないかとのアイデアが湧き出し、1977年有馬に戻られ観光協会青年部を設立し活性化に取り組みはじめることとなります。そして1981年26歳にして15代目当主を継ぎ 個人客をターゲットとした個性的な宿作りをめざし 多くの革新的なアイデアを実現していかれます。また地域の活性化という面でも 競売にかかっていた旅館を改装し「有馬玩具博物館」をオープンさせたり 商店街の空き店舗を利用しての飲食店経営や 地サイダーブームのさきがけとなる「有馬サイダー」のプロデュースなど・・まちづくりの牽引役の中心として大活躍・・そしてその活躍が評価され 国土交通省が選定した「全国100人の観光カリスマ」 そして内閣官房の「地域活性化伝道師」等に任命され多忙な毎日を送っておられます。かつて伊藤博文、谷崎潤一郎も通った老舗旅館「陶泉 御所坊」そして有馬の地を舞台に 他地域との連携も視野にいれて 全力で走り続ける金井さん。今夜は 湧き上がる温泉のごとく湧き出るまちづくりのアイデアの秘密にせまります。
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