076 元美少年のピアニスト 清水和音①

なにわのヨッサン とっておきの【音楽交遊録】・・・・吉川智明(076

初恋の味…といえば“カルピス”か“レモン”なのか?!大作曲家ベルリオーズは激烈なほど愛した(片思いの)女優スミスソンに名曲中の名曲「幻想交響曲」を捧げた話は有名ですが、そんな彼にはこんな初恋体験がありました。

彼12歳の時に6歳年上の娘に“ホの字”になったのですが(数々の女性体験…失敗もあるけれど)彼はこの初恋の娘のことが忘れられず、な、なんと47年の歳月を経て、彼女を探し当てたのです。

もう既に彼女は65歳。“昔の面影が消えた”白髪の老いた女性になっていた。ガックリだった筈なのにベルリオーズはそのあとも彼女に手紙を数回送ったとか…。いやはや(男は初恋をあきらめることが出来ず、女は最後の恋をあきらめることができない…J・S・ヴェイス曰く)

さて、おっさんピアニストシリーズ!?今回は“昔の面影が消えた”元美少年の清水和音さん。

20歳を過ぎた、まさに可愛い坊ちゃんです。ハイトーンの柔らかくゆれるような声、言葉を1つ1つ選んで朴訥にはにかみながら語っていく…そんな彼のイメージを抱いたまま20数年の歳月が流れ…ヨッサンが和音君に会ったのは彼が45歳になった頃。会ったとたん、ドタッと椅子から転げそうになったのです!?(変わり果てた)“おっさんや!!”顔も声も。あの美少年の面影はいずこへ。

そのしわがれたドスの利いた声で彼は和音の本音を語ってくれました。

K:清水和音  Y:ヨッサン

Y「だいたいプロフィル見てたらネ、1981年、20歳でロン=ティボー国際コンクールピアノ部門優勝!それまでのプロフィルがほとんど載ってないんですヨ。ロン=ティボーから今日までは分るけど。」

K「そうですね、ホンとそうですね(と、ザラザラの声)」

Y「幼少の頃、どんなガキやったか?!6歳で音楽教室に行った…どんな生徒やった?」

K「音楽…教室は週に1日ですから、ま、つまらないことやってるんですよ。要するに聴音やったりとかソルフェージュやったりとか、聴音というのはどういう音が鳴ってるか分ればいいだけで、分る子は必要ないことですよね!だけど、音楽教室の先生の“職”の為にあるんでしょう。」

Y「でも基礎の基礎で…」

K「だから最初の段階で、幼稚園の時にチョッとやればいいことで、それを音楽教室で中学3年までやる。音楽教室として成り立っているのはヘンですネ!!日本の社会そのものって感じですね」だんだんと本音がこぼれて来たぞ!!

♬Y「さ、それでピアノ少年の和音君はどやったの?」

K「ピアノはネェ、もういやでいやで、しょうがなかった」

Y「だったら、自分で放棄することはなかった?」

K「だけど、ピアノ上手でしたから!!(Y「シャ~シャ~と、なんと言う自信過剰」)自分が飛びぬけて(ピアノ演奏が)出来るってことはよく知ってましたから。これで生きていくのは“得”なんだろうナァって思ってました」

Y「小学校時分から、将来はピアニスト?」

K「いや、その時からピアニストでした。将来ピアニストになりたいんじゃなくて、今、既にピアニストだと思ってましたネ」

Y「グァ~(ため息、呆れ顔)」

♬Y「初恋は?!」

K「結構マセテいたと思いますよ!よ~く覚えてないですけど、昔から女好き、今も…」

Y「マージャン覚えたんは?」

K「高校1年ですね。マージャン覚えて家に帰らなくなりましたネ!!」どこまでも本音で語る和音でありますが…こんな生徒を生かし、育むのが大切なんでしょうネ。

今年、デビュー30周年を迎えた清水和音さん…コンサートにCD制作に大活躍!!(よしかわ・ともあき FM大阪くらこれ企画プロデューサー)

076shimizu

美少年時代の清水和音さんのCDジャケット

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