121 初デートでプロポーズされた⁉ 佐藤しのぶ ②

ない…無い…どこを探してもない…。佐藤しのぶさんに初めてマイクを向けた収録MDがない…。あれは7、8年前、しのぶさんは語っていましたっけ…

「オペラ研究所に奇跡的に合格しての入学式でのこと。学校の教科書に載ってる既に亡くなっている筈の偉大な作曲家“滝簾太郎、山田耕筰、団伊玖磨”たち。その写真のおひとりが、何と“私が所長の団伊玖磨です”と仰った。生きてらっしゃる、お話しなさってるではないか⁉」と腰を抜かしそうになったという話。

イタリア留学でミラノに行った時は体重が52キロ。先生から“もっと太りなさい!そんな身体じゃオペラ歌手にはなれません”と言われ、アイスクリームを毎日〇個(アカン、思い出せない)食べて食べて太った話。(21世紀最高のプリマドンナと言われたマリア・カラスは100キロの巨漢体重を50数キロに落とした話は有名ですが)イタリア留学から帰国したしのぶさんにお母さんが一言“私の娘じゃない”。記録としては残っていないけど、鮮烈な記憶として残っています。

そんな佐藤しのぶさんとの、2度目、3度目のインタビューCD―Rは、ここにちゃ~んと保存。実は彼女、東京生まれの大阪(高槻)育ちなんですヨ‼だから今でも(前回ご紹介した)娘さんと喧嘩が始まると…“なにやってんのん⁉アカンやん”…が飛び出すとか…〈話は盛り上がり…紅白歌合戦出場の話、母の日コンサートの話…などなど〉…

ヨッサンは話題を180度転換しました…

Y「今度ね、御主人にインタビューするんですヨ‼」、S「えッ…???(ホンマに目と鼻の先にある目を丸くする)」

“世界に1つしかない楽器、演奏家と楽器が1つになっている。声楽は素晴らしい道だと思う”そう語る佐藤しのぶさん。そんな彼女の御主人は指揮者・現田茂夫さん…忙しさトップクラスの指揮者…御主人との馴れ初めとは?…

Y「オペラで共演・ジョイントして仲良くなった。結婚したってホンマ⁉」、S「ハイ、ハイ、社内恋愛ですネ」

Y「同業者同士や!意気投合して??」

S「…ハイ、そうですね(奥歯に少し物が詰まった感じ)煙に巻かれたように、津波にさらわれたように(この部分は放送上、カット)結婚したんです私。初めてデートして4ヶ月目に結婚式場にいたんですから」

Y「え~ェ⁉プロポーズも早かった?」

S「いえ…その日です」

Y「イヒィ~現田さんが…手早いやっちゃナア!」

S「あの人は兎に角早い。私は考えて考えて行動するんですけど、彼は行動が先で、行動しながら考えるんですよ。私は、な~んにも彼のこと知らなくって、周りの人に全員反対され…結婚したんです」、Y「ホ~ォ」

S「結婚させられたというのが本当かもしれない」

Y「じゃ、ホンマかいな?を今度(現田さんに)聞きます」

〈2ヶ月少々の2011年6月8日。大阪市音楽団の練習場にて〉   G:現田茂夫

Y「パ~ッと口説いて、パ~っと結婚したんですってねえ⁉」

G「そうですねェ~3月、桜の頃、雨の上野公園でデート。初めてデートして…ですね」

Y「1987年」、G「その年の7月31日にはもう結婚してますから、実質、3ヶ月ちょっとですから」、Y「猪突猛進!」

G「亥年なので」、Y「一緒や~似てるワ~現田さん‼」

かくして意気投合した現田さんとヨッサンは“女性の口説き方”を論じ合う…もとい、音楽を語り合うのでした。

1987年3月…オペラ「トスカ」(トスカ役:佐藤しのぶ アシスタント指揮者:現田茂夫)の打ち上げのお花見。佐藤さん達は50人分の弁当を作って皆を待っていた…が、雨で地面がぐちゃぐちゃ…やって来たのが現田さんともう1人だけ。もし雨が降ってなかったら…??!(よしかわ・ともあき FM大阪くらこれ企画プロデューサー)

121sato

佐藤しのぶさん

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