007 愛猫と別れの直後のインタビュー 中村紘子①

なにわのヨッサン とっておきの【音楽交遊録】・・・・吉川智明(007)

モーツァルトの好物は…A・アイスクリーム B・牛タン C・豚のカツレツ D・卵料理… さてどれでしょうか⁉答えは… 全部‼ベートーヴェンも牛タンや特に卵料理が大好物で自分でも料理人になった。(ただし、楽聖がお作りになった料理はあまりおいしくなかったらしい)

では、モーツァルトが飼っていたのはA・椋鳥 B・犬 C・猫…答えはAとB。(この椋鳥はモーツァルトのピアノ協奏曲第17 番の第3楽章を聴いて一緒に歌ったらしい⁉モーツァルトの飼った犬はメスの小さなフォックステリアで愛称はビンペル)。気の長くなる曲を作ったワーグナーも犬がなくては生きていけないお人でした。(… といいながら指揮者の妻を自分の妻にした男。妻コジマはリストと人妻との間に出来た子どもやった)

ペットといえば…シュポッポの機関車も好きだけど鳩ポッポも大好きだったポッポのドヴォルザーク。

どうですか⁉みなさん!そんなこんなを学校の音楽鑑賞前に面白おかしくお喋りしたら生徒達も“へェ~、ウソ~大作曲家も私たちと同じ人間やんか”といって音楽に聴き入るのではないか…それよりも前に“クラシックは高尚、クラシックは敷居が高いから公費で生徒達をU SJへ連れていく”とのたまうどこかの知事さんに聞かせてやりたいもんだ!

さて、ペットと言えば犬か猫。かく言うヨッサンの家には猫4 匹と犬4 匹( ミニチュアダックス3+チワワ1)。大変でっせ…定年後も“餌代”の為に働いているようなもんでありますが、ヨッサンがマイクを向けた名演奏家にもいますいます… 猫派の中村紘子さん、小山実稚恵さん。犬派の仲道郁代さん…。

そこで今回は、今年デビュー50 周年をお迎えのピアニスト中村紘子さんとヨッサンとの音楽交遊録…それはそれはとんでもない落とし穴が待っていたのです。

それは…1983年5月29 日。あの憧れの紘子さんに会えるときめきを抱きザ・シンフォニーホールに向かうヨッサンにK音楽事務所の社長さんが“吉川さん、ええか!中村さんの最愛の猫が亡くなったんや!絶対!絶対‼猫の話したらアカンで‼猫だけにビョウを刺され(それをいうなら釘や)、いざ楽屋へ!インタビューの始まり。マイクも弾む会話ににっこりのご様子。

猫なで声的な甘いトーンの紘子さんのお喋りも弾みます。“自分が、いいホール、いい聴衆、いいピアノに出会った時、日常生活では決して起こらない、とてつもない宇宙に突如として出会うんです。もうこれを味わうと辞められないんです。これがピアノの楽しみなんですが、そこまでいくのが大変なの…”

さすがプロフェッショナル… エエ話や‼(と、つぶやくヨッサン)…そこにご主人の庄司薫さんが歩く姿があったので)思わず、こう切り出した…これがにゃんとも悲劇の始まりになろうとは、“旦那さんとはよくご一緒なさるんですか⁉”“いいえ、(一瞬の間、この間は何だ⁉静寂)あ、あの~、じ、つ、は、昨日、18 年間可愛がっていたタンクが死にまして…一睡もしてないものですから主人が(心配して)付き添ってくれたの…”(あちゃぱ~、にやんッてこった)2週間後、紘子さんからジュワ~と温もりのあるメッセージが飛び込んできました。愛猫タンク君の写真をあしらった特製の便箋にしたためられて…。さて、紘子さんが演奏旅行中に庄司さんがタンク君を預かって…そのまま飼い主(紘子さん)も住み着いた(らしい)、その後、タンク君亡き後どうなったか… ⁉それは次回に。(よしかわ・ともあき FM大阪くらこれ企画プロデューサー)

nakamura1

大阪フィル第439回定期演奏会(6 月24、25日午後7時、ザ・シンフォニーホール)で、中村紘子さんがショパンのピアノ協奏曲1番を演奏します。06・6656・4890大阪フィル。

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