190 タカラジェンヌOGのメッセージ 葦原邦子

“宝塚が八千草薫ら殿堂入り100人を発表 宝塚大劇場に4月オープン”…

この見出しにはぶっちゃけ驚いた‼

ヨッサンにとって殿堂とは、昨年生誕200年を迎えたドイツ魂の大作曲家ワーグナーの音楽にも出てくるお城“ヴァルハラ神殿”や男臭い汗と涙のイメージ(日本プロ野球殿堂、アメリカ野球殿堂)が浮かんでくるけど。

まさか“清く・正しく・美しく”の宝塚が、歴代のトップスターや歌劇団の功労者100人を100周年にちなみ選考し殿堂作るとは…

◎大劇場内に展示施設「宝塚歌劇の殿堂」を4月5日にオープンさせ、歴代スターの手形や舞台衣装、小道具なども展示。現役のトップスターの紹介コーナーもあり、年数回、企画展も開く。入場料は500円”(手形…ちゃんと取ってあったんやネェ⁉)

*歴代の雲井浪子さん(大正2年~)、天津乙女さん(大正7年~)から春日野八千代さん、葦原邦子さん冨士野高嶺さん、鳳蘭さん…そして64人目の遥くらら(昭和49年~昭和59年)までズラ~り…眩いばかりなり。

*現役時代のスターさんは実年齢は削除やけど、八千草薫(83)榛名由梨(68)鳳欄(67)大地真央(57)…とちゃんと記事には載っている。

*何であのタカラジェンヌが殿堂入りのリストから外れてんねん…とヨッサンのボヤキはあるものの。いや~嬉しいやおまへんか‼まさに温故知新や!

ヨッサンが重たい録音機を担いで初めて宝塚駅を降り立った1970年代。“湯の町宝塚”の風情が溢れとった。

どこからともなく源泉の匂いが運ばれ、浴衣姿の湯治客がタオルを肩にかけ民家が軒を並べる土産物屋を覗いている。(ヨッサンの好物“炭酸センベイ”は取材の帰りに買って帰ろう)

しばらく歩くと“花の道”春には桜のトンネルをくぐって宝塚大劇場へ。

“小さな湯の町宝塚 生まれたその昔は知る人もなき少女歌劇 それが今では 青い袴と共に 誰でも知ってる おおタカラヅカ~”この詩を作ったのは日本で最初の“レビュー”を演出した白井鐵造さん(1900~1983…殿堂入り)。稽古はこってりしぼることにかけては天下一品やった(どっかのラーメンみたいや⁉)

この白井演出の洗礼を受けた中に昭和3年初舞台生の春日野八千代さん(白バラのプリンス、永遠の二枚目、生涯現役生)、富士野高嶺さん(2009年当時、タカラヅカOG会会長だったこの方に、前回ご紹介した“ドンブラコ・コンサート”を広くOGに知らしめて欲しいと嘆願しにいったっけ)

そして退団後“ほのぼのとしたお母さん役のスペシャリスト”葦原邦子さんがいました。 丁度、タカラヅカ“レビュー50周年”に当たる1977年に当時65歳の葦原邦子さんに“風とともに去りぬ”のスカーレット役に大抜擢された遥くららさんがインタビュー。(東京帝国ホテル2Fロビーにて)

葦原さんからトゲの付いた温もりのあるメッセージを頂戴しました。

「レビューの根本は変わって欲しくないし、変わると宝塚の存在感もなくなるの。宝塚ってどこへ行ってもあるものじゃないでしょ。時代とともに変わることは当然だと思うけど、底を流れる1本の川というものは変わっちゃ困ると思うの…歌や芝居があって最後に大階段が出てきてラインダンスするでしょ。あくまでファンタスッティックに華やかなのがいいんじゃないかしら。それと“若さ”」…湯けむりが、遊園地が、動物園が消えても“若さ”の宝塚は永遠なれ‼

*殿堂入りした中でヨッサンが好きだった“お母さん役”…轟夕起子さん、乙羽信子さん、浜木綿子さん、それにピカイチ八千草薫さん。(よしかわ・ともあき FM大阪くらこれ企画プロデューサー)

190takaraduka

宝塚歌劇の公演評を中心にOGの活躍も紹介した本「宝塚歌劇支局」表紙

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