016 天下の美女に尋ねたことは… 松坂慶子

 なにわのヨッサン とっておきの【音楽交遊録】・・・・吉川智明(016)

うどん、蕎麦、ラーメンが大好きなヨッサンは自称“麺食い”そしてまた“面食い”でもあるんです!先週ご紹介した“横野の滝” の取材に一緒に行った“ノンちゃん”“ジュンちゃん”を始め、これまでヨッサンが起用した番組の相方やアシスタントの面々…ベッピンやろ?どや?(…と写真の数々を見せる…編集長の裁量で写真掲出はカット)

さて、ヨッサンがFM大阪に入社したのが1972年。これぞ美女、それも絶世の美人…にインタビューしたのは…もうこの方しかありません。その名は松坂慶子さん。主演ドラマ「愛の水中花」でテーマソングを歌い、黒タイツ姿で世の男性たちを悩殺‼最近の映画では大阪の下町“玉出”を舞台にした「大阪ハムレット」が出色!お腹ポンポコポンの大阪のおばちゃんになりきって、家族愛溢れる作品でした!

ヨッサンが松坂さんに“ホの字” になったのは永遠の名画“男はつらいよ…寅さん” シリーズ第27 作〝浪花の恋の寅次郎”のマドンナ役で出演した1 981年のこと。旅から旅への寅さんが、瀬戸内の小島で〝ふみ”(松坂)という女性に出会う。服装は地味だけど、雰囲気のある女性。場面変わってここは大阪。着物姿(芸者)の“ふみ”が通天閣を背に歩いている姿に思わずハッと息を呑むヨッサン。やっと見つけたと思っていた生き別れの弟が、もうこの世の人でないと知り落胆。寅さんの新世界の常宿に、酒に酔った“ふみ”がやって来る…そして「寅さん、泣いてええ?」と、寅さんの膝に頭を乗せ、泣きながら寝入ってしまう…その姿のいじらしさ、可愛いこと。(ヨッサンなら思わず抱き…いけないことを考える)まさに松坂慶子の名演技。あ~ァ、1度会いたいナア!インタビューでけへんやろか…?

果たして…その次の年198 2年9月21 日、松坂さんがヨッサンの眼前に現れました。色白で柔肌!(触った訳ではありませんが)それに熟るんだ…もとい、潤んだ瞳に、吸い込まれそうな…唇。

松坂慶子――1952年7月20 日生まれ(あと2日で58 歳… もうすぐ還暦や!)1980年代、押しも押されもせぬトップ女優の松坂さんが、なんと売れない女優“小夏” に取り組み“可愛い女”を演じたのが、82 年公開の映画「蒲田行進曲」。先日、亡くなったつかこうへい原作、深作欣二監督、花形俳優でハデ~キザ~男役に風間杜夫、そんな彼、銀ちゃんに仕えるヤスに平田満。兎に角、“笑って、汗握って、涙する映画”のプロモーションでお越しになった。

さ、いよいよ深作、松坂、風間のお3方へのインタビュー。松坂さんのうるるの瞳に魅了されっぱなしのヨッサン…。

松坂「ウ~ン、そうですネ、とってもチャーミングな役で…」きゃ~、なんというブリッ子風な声よ!気が動転してしまったヨッサンは、不覚にもこんな質問を投げかけてしまったのです。(ホンマはこれが聞きたかった!)

ヨッサン「銀ちゃんの部屋で小夏(松坂)が1人淋しく“黒の柄”のパンティを穿いて掃除してはりましたが、あれは意図があるんですか?監督の要望ですか?」

恥じらいながら松坂「このパンティがとてもチャーミングなもので…」

そこで、ヨッサン「ご自分の?」松坂「ええ…」

でも松坂さんも負けてはいません。「銀ちゃんは、映画の場面では登場しませんが、“虎皮の柄”のプリントのパンツ穿いてたんですヨ!ハデさを競ってたりして…」

嬉しいじゃありませんか、天下の美女のこの発言。でも何で“虎柄”って知ってたんやろナア…?

1988年に公開された主演映画「椿姫」では、オペラ歌手を目指した温泉芸者役で涙を誘った。大阪試写会で、ヨッサンは司会を担当、ベルディのオペラ「椿姫」の解説などもさせていただいたのでした! (よしかわ・ともあき FM大阪くらこれ企画プロデューサー)

matsuzaka

インタビュー後、松坂慶子さんとのツーショット(1982年)

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