166 国内外のジャズファン注目の下駄屋主人 澤野由明さん①

約50年前…高校生だったヨッサンは“あかんたれ”やけど“好奇心”(“覗き見趣味”)が旺盛やった。

新世界ってどんなとこやろ!?

それは未知との遭遇…決して子供が行ってはいけない、一種独特の…串カツ、どて焼き、酒、タバコ…ごちゃまぜの匂い、おっかなそうなおっちゃんたちの遊び場的な雰囲気、でもちょっと覗いて見たくなった通天閣下のストリップ劇場。(アカン!18歳未満は)

時は流れ、いつでも行けると思っていた通天閣に初めて登ったのは50歳を過ぎてから。そして今や、この10年余りの間に、なんともはや新世界界隈の人・お店の方々とお仕事を通じて親しくさせて頂いています!!(と、そこに編集長の声が…そのご縁を語り始めるとヨッサン!また長なるでエ…)

はい!そんな通天閣から放射状に延びる北西の道を歩いてみる(地下鉄「恵美須町」駅方面)途中に“履物屋・下駄屋”さんがある。

この何の変哲のない“履物屋”が土曜・日曜・祝日ともなると、なんと観光客のメッカ(観光ルートの1つ)になっているんやて!ホンマかいな?

そのキーワードはここのご主人が“いちびり”やからなんです。なんでかな?!

大阪の“いちびり”さんを毎年表彰している「なにわ名物開発研究会」主催(今年も7月28日“なにわ”の日に第16回を実施)の“贈呈式ならぬ…も~てい式”第7回準大賞を受賞したのが、この店主・澤野由明さんなのです。受賞理由は…

新世界市場の入口にある「澤野工房」の看板には、hand―made JAZZと描かれている。しかし店先に並ぶのは、草履、下駄、サンダル…。下駄屋の主人が、約30年前に本業の傍らで始めたのが、ヨーロピアンジャズのCD制作だ。澤野氏の耳と直感によって世に送り出されたアーティストも多く、今や国内外の業界人・ジャズファンに「澤野を買っておけば間違いない」「大阪・新世界に澤野工房アリ」と言わしめるほど。CD制作だけでは飽きたらず、DVD制作やコンサート開催にも取り組む“いちびりぶり”は、まさになにわの誇り…と、こう称えられました。

下駄屋さんとジャズ…おもろすぎるやおまへんか!?

何を隠そうヨッサンも足袋屋の三代目を予定してた(親父が二代目で潰した)から、もしかして“足袋”と“クラシックCD販売”を一緒にしていたかも…そんなアホな。澤野さんは来年創業100年を迎える四代目老舗「澤野履物店」を継ぎながら1980年からジャズ工房も始めたとんでもないお方。何でまた…

「実は大学(山梨大学発酵生産学科)の入学祝いのお金で何買うべきか考えた。親父も音楽好きで(イージーリスニングの)ポール・モーリアなんか聴いていました。そこで、真空管のアンプを買ったんです。コンソール型の。で、“どんな音楽を聴いたらええのんやろ”とある人に聞いたら“そりゃジャズやで!!”」(これが人生の分岐点になろうとは…!!?履物屋さんと発酵生産学科との関係はいかに??!なんでそんなとこ行きはったん?聞くのを忘れた)それからはありとあらゆる気に入ったジャズを買いあさったのです。

さ~て、大学を卒業した澤野さん、家業の履物店を継いでから数年後1980年に澤野商会を設立とあいなった訳ですが、その経緯やLPレコードは売れたんか?履物屋は儲かってるのんか…どんな展開(文章)になるかは次回、ヨッサンに下駄を預けて下さい!(よしかわ・ともあき FM大阪くらこれ企画プロデューサー)

166sawano

澤野工房の前で、澤野由明さん=大阪市浪速区内

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