068 大ボケキャラの機転と優しさ 前川清

なにわのヨッサン とっておきの【音楽交遊録】・・・・吉川智明(068

大阪松竹座…ウチのカミサンとの初デートが昔の松竹座の向い(の地下)にあった黒くシックなジャズ喫茶…“5スポット”(って名前やったような⁉)ヨメサンと初めて行った映画館も松竹座…1972年、少年とネズミの友情を描いた“ベン”。何故かヨメサンと館内で喧嘩‼“私、もう帰るワ”。あの時、追いかけていかなかったら…。

そうそう、お茶友達のJ嬢と松竹座へ…タイトルは忘れたけど、ヨッサンの手をそ~っと…ピアニッシモの鍵盤を触れるように…そして“一度だけ…テイク・ア・チャンス‼”とのたまった。よっぽどロマンティックなストーリーだったんだろう。(わすれてもた???)

さてさて、あの懐かしの大阪松竹座は1923年にイタリア・ミラノのスカラ座をモデルに(パリの凱旋門を模したとも言われて)建てられた洋式劇場。(“さよなら!さよなら!”の淀川長治さんはこの劇場の2階でお仕事をしたことがある…と、晩年この劇場であった試写会のゲストで語っていましたっけ)で、映画館の役割を終え1994年に閉館。1997年に外観を残しつつ最新設備を兼ね備えた劇場として開場したのです。…が、大阪松竹座・新築開場以来、ヨッサンはこの劇場に足を運んだことがなかったのです。遂に足を運んだのが昨年10月。前川清、藤山直美と芝居と歌で繰り広げる“清&直美”(2部構成)もう、腹の底から楽しめましたが…。

その前川清さんが、ヨッサンがプロデュースする番組“ザッツ・ステージ‼”の公開録音の為に、昼間公演後に鰻谷スポニチプラザにやって来たのです。

前川清…1948年8月19日長崎は佐世保市生まれ…近々63歳。内山田洋とクールファイブ時代の二枚目キャラというか、斜に構えたすまし顔というか、眉間にシワを寄せて苦しそうに(もとい、お腹から)振り絞るように歌う姿が目に焼きついていたら、欽ちゃん(萩本欽一)が前川さんから大ボケキャラを発掘。(両方とも演技だった…と前川さん)

そんな前川さんは直美さんについて…「2008年の“直美まつり”がきっかけでした。色んな方と、色んなショーをやっておりまして、ある時、直美さんから声をかけていただきまして、まさか声をかけていただけると思っていませんので、今はもう直美さんとどっぷり…直美さんオンリーという形で一緒にやらせて頂いております。(“直美まつり”のあと)博多座で2人のからんだ芝居を初めてやりました。」と語る前川さん。

この博多座での共演が好評…特に前川のボケと直美のツッコミは絶妙で大好評…なのに前川さんは「僕はお芝居出来ませんから、直美さんについていくだけで、あまり邪魔しないように。だから台詞も少なくして頂いているんです!覚えられないもんですからネ。ボーッとしているのは自信あるんですけども…(会場笑いの渦)」~と、その時、携帯電話のベルの音がピピピ…~「すいません‼俺の携帯が鳴ってるみたいで、携帯切ってくるのを忘れまして、申し訳ございません。すいません、ちょっと今、消しておきますね。誰かな~と思ったら自分だったんですネ‼」

ナビゲーター(インタビュアー)のスポニチ記者藪下さんも、プロデューサーのヨッサンも携帯電話の持ち主は前川清さんだとテッキリ思っていたら…違ったんです。犯人は会場のお客さん。前川さんの機転!アドリブ!大演技力‼…つくづく実感…“役者やのう‼”

前川清さんの新曲「ゆれて博多で」を藪下さんが思わず“ゆれて神戸”と紹介してしまったら、前川さんが…博多でファンの方から「今度の曲聴きましたよ“しびれて博多で”」と言われたエピソードを披露されたのでした。

今、京都南座で、藤山直美&前川清主演の納涼喜劇特別公演「恋のきつねうどん」を上演中!25日(木)まで。問い合わせは075・561・1155南座まで。(よしかわ・ともあき FM大阪くらこれ企画プロデューサー)

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前川清さんのCDジャケット

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