011 若大将はクラシックがお好き 加山雄三①

なにわのヨッサン とっておきの【音楽交遊録】・・・・吉川智明(011)

人は見かけによらないものを持っています。ヨッサンは「字きれいやナア‼」とよく言われ、定年後も会社の総務にとって貴重な存在らしい…小学4年生から中学2年のいつごろか忘れたけど、習字を習い、8級から始まり~いつの間にやら初段を飛び越え~5段~遂には“特待生”にまで登りつめた…だから祝儀、不祝儀袋、目録の類の毛筆はヨッサンの役目らしい… ま、少しでもお役に立てることができてるんだから…よしとしよう。

もし、マスコミの世界に突っ込んでいなかったら書道の先生になって、カルチャーかなんかで奥様方相手に、背後から手をそっと携えて?習字を教えていたりして…⁉( 考え方が軽いやっちゃ)

さて、先日久しぶりにお会いしたこのお方が、もの凄いクラシック音楽ファンであると知った時、“ いや~ 人は見かけに…”失礼しました。お名前は加山雄三さん。な、なんと今年芸能生活50 周年をお迎えに、それに御歳… 73 歳。出演する朝ワイドのAスタジオにお姿を現した…ブルーのスーツに身を包み… カッコいいと思わず声が⁉(出ませんでしたが)。

そんな、加山さんの別名(作曲家)は“弾厚作”。20 世紀を代表する日本の作曲家“団伊玖麿”と“山田耕筰”を足して2 で割ったからだとか。もっと驚くのは、モーツァルトの作品番号“K(ケッヘル)”と同じように、自分の作品にもK―1…K ―505…と付けているんだそうです。ちなみに“君といつまでも”はK― 18 。KナンバーのKは加山のKもしくは厚作のK のイニシャル。さすがクラシック好きだけのことがある。

ホンマにクラシックファンなのか⁉衝撃の⁉告白を。

「音楽の出会いはベートーヴェンが最初だったんです。(ピアノ協奏曲“皇帝”)なんだか知らないけど、涙がこぼれちゃった…小学生の頃でした。で、誰かが演奏していたオルガンを習いたいと言ったのは小学4年くらい。1時間半くらいでバイエルの74 番を弾けるようになった。周りが褒める訳ですヨ!それで、よけい音楽が好きになって、ピアノを習い始め、バイエル、ソナチネとかネ。ソナタいってツェルニーやってハノンやって、曲にいく訳ですネ。音楽環境がよかったのかな?」そう語る加山さん。

もしかしたら弾厚作の交響曲第1 番“ 海” や交響詩“ 湘南”、ピアノソナタ“若大将” …といったクラシック作品を沢山残したかも。事実、弾厚作作曲:ピアノ協奏曲はお父さんに捧げられています。

そんな加山さんが今日まで幅広く音楽を愛することができるのは「親父がクラシック、母親はジャズやポピュラー音楽。その間で育って、色んなジャンルの音楽が好きになれたからなんです。こりゃ、親に感謝せねば~と思いますネ…」。さらに音楽談義は続きます。

「今だって若い人のラップ聴いたり、絢香も好きだしサ!ソウルヘッドって知ってますか? 大好きなの俺!アイポッドで、4個持ってるからネ!(弾む弾むお喋り…だから弾厚作⁉)ケツメイシもアイポッドに入ってるしネ!新しい音楽聴いて、お経みたいだと思ったら終わりだネ。何事にも興味を…関心(感心)をいつまでも持たなきゃダメだ。感動する心を失ってはいけない。感動とは苦しいことを乗り越えてこそ得られる。それに感謝…その気持ちを失ってはいけない…。これを人生の3感王と思って生きているんですけど。」…と語る加山雄三さん。まさに“永遠の若大将や‼(よしかわ・ともあき FM大阪くらこれ企画プロデューサー)

kayama

加山雄三のデビュー50周年記念コンサート

6月20日(日)午後5時、大阪城ホール。加山雄三、ザ・ヤンチャ―ズ。ゲスト: 森山良子、谷村新司、南こうせつ、さだまさし。問い合わせ先=06・7732・8888キョードーインフォメーション。

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