なにわのヨッサン とっておきの【音楽交遊録】・・・・吉川智明(012)
“好いた水仙、好かれた柳… ここにお似合いのカップルが誕生しました‼”ヨッサンがその昔、数え切れないほどの結婚式の司会を担当していた時の常套句。水仙は花の形から男を意味し柳は美人を指している…柳が風にひるがえる様子は上品な女性にたとえられる…昔のおヒトはうまいこと言いはった。(アナウンス仲間のS君はこの言葉が気に入ったけど、意味も知らずに“好いた水仙、好かれた桜”とのたまった。4月初めの桜の季節なので)
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それにしても“結婚の名言” も多いこと‼
“恋は結婚の夜明け、結婚は恋の夕暮れ…フランスのことわざ”“結婚はしてもしなくても後悔するものである…カフカ” “急いで結婚する必要はない。結婚は果物と違って、いくら遅くても季節外れになることはない…トルストイ”“ 40 歳を過ぎると、男は自分の習慣と結婚してします…メレディス”フムフムと頷かれる方多いのでは⁉
さてさて、結婚披露宴で歌われるエバーグリーン・ナンバーといえば、なんと言っても「君といつまでも」‼
今から27 年前の1983年、総合結婚式場〇〇殿提供の番組インタビューで加山雄三さんにマイクを向けました。
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(K:加山雄三 Y:ヨッサン)
Y:結婚式で歌われる№1ソングはご存知ですよネ⁉皆に歌ってもらっているお気持ちは?
K: 人生の一番大きなイベントっていうかセレモニーですからネ。大変幸せなことだと思います。新郎に真ん中の台詞を言わせる…“幸せだナア、僕は君と…”…最後に歌にはないんですが、新婦に“いいわ”とひと言言わせると盛り上がるんです…とステージで言ってたんです。そのステージのスタッフの結婚式で、皆で合唱して新郎に“いいだろ?”って言わせたら新婦が“いいとも!”って言った…笑いましたヨ!時代の流れですヨ。(笑っていいとも!… 1982年10 月4日に番組スタート)
Y:奥さんには何回くらい“幸せだナア”っていいました? (妻:松本めぐみ…大阪生まれ)
K:サ~ァねえ、数えきれないんじゃないですか!
Y:1970年に結婚。結婚記念日は?
K:9月4日です。
Y:2人の出会いは鮮明に覚えてらっしゃいますか?
K:1番最初の出会いは彼女17 歳の時にネ。東宝のスタジオで初めて会いましてネ。覚えていますよよく。1番最初に言った言葉がネ“この芸能界っていうのは、手の早い男が沢山いるから気をつけなさい!”って言って、守ってあげようと。実は最初に俺が手を出したりしてるんですから。どうしようもないですよ!(2人の笑いが響き渡る… 男はみんなそうしたものか?)
Y:結婚のきっかけは?
K:1970年代というのは激動の年というか…母親の死と会社の倒産。負債23 憶。逃亡生活…それでローマで待ち合わせて会って、その晩に決意したんです。ガールフレンドは何人かいたんですけど、質素に…なんとなく…最後まで、どんな苦難にもツイテこれそうな気がしたんですけどねえ。見かけによらずタフ・体力がある方だから。
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Y:理想の父親像、夫像…№1 加山雄三!
K:それはTV(ドラマ、CM) を通じて、いい父親像やってるでしょ!実際には努力はしていますが、たいしていい父親でも亭主でもないと思うんですがネエ。
Y:教育方針は?
K:考えたことないです。愛情を持って精一杯接することが大事だとおもいます。家庭サービス、マイホームパパという言葉は大嫌いですネ。そういう言葉が何故出来るかが不思議に思えてならない。子どもに対する愛情、家庭を大事にしようという気持ちがあれば、そんな言葉が出なくていい筈なんです!
6月20 日は父の日。貴方に加山さんからのメッセージを送りました。(…あいたた。)(よしかわ・ともあき FM大阪くらこれ企画プロデューサー)
加山雄三さんの直筆サイン色紙とCDジャケット